GAC、またバッテリー「ブラックテクノロジー」発表、ファーウェイとL4級自動運転車を共同開発
4月9日に開催された広汽集団(以下は「GAC」)イベントの「GACテクノロジーデー」で、GACは4つのテクノロジーを発表した。このうち最も注目される技術は、充電3~5分、航続距離500kmの急速充電技術である。これは今後、充電と給油に差がなくなることを意味する。
GACは6C-500kmと3C-500kmの2つのバージョンの急速充電池を発売し、異なるユーザーの急速充電ニーズを満たす。3C-500kmは今年9月に初めてAION Vに搭載される。
現在、3C-500kmは冬季基準の検証を完了しており、6C-500kmは量産可能の段階になっているという。
公式資料によると、3Cの高倍率急速充電では、0~80%の充電時間が16分、30~80%の充電時間が10分になる。
6C超高速充電バッテリーシステムの最大電圧は900V、最大充電電流は500Aを超える。6C高倍率急速充電は0%-80%の充電時間8分、30%-80%の充電時間5分を実現することができて、車両の常温での6C急速充放電サイクルは100万キロに達する。現在、6C超急速充電バッテリーは量産テストを開始している。
発表会後のインタビューで、メディアは充電速度について2つの問題を提起した。
1、大部分の住宅団地の急速充電電力は現在も30kwで、480kwの最大充電電力は現在の電力網が耐えられるか?
これについてGACは、電力網の総負担は同時に何台充電するかにかかっており、充電が早ければそれほど多くの充電スタンドを必要とせず、総電力は同じになると回答した。
しかし、メディアはこの回答に満足していない。ほとんどの商業施設や住宅団地ではこのような電力網をサポートすることができないため、現在の商業用三相電力で、力率は0.8で計算すると、電流は約900Aとなり、ケーブルを使用するには240mm²の銅芯ケーブルが2本必要であるが、現在主流の民生用は5mm²である。
2、このような充電効率が実現できる専用充電スタンドは、GACは自社で整備する計画があるか?
これについてGACは、2021年までに100カ所以上の超高速充電ステーションを整備する計画であるが、基本的に第三者に頼らなければならないと回答したうえ、今後、高速充電可能なバッテリーが増えれば増えるほど、充電ステーションをアップグレードする業者も増えるだろうと付け加えた。
この回答に対してメディアは、現在、国営の電力配送会社「国家電網」の充電インフラの使いやすさや充電ステーションの普及はまだ十分ではない段階においては、GACは、第三者による超高速充電インフラの整備への投資を期待しているが、このような企業はあまりないのではと疑問視した。
可能性は、9月に急速充電対応の車種が出てくるが、急速充電する方法がないことである。GACがもし本気でそれを実現すれば、無意味なスペックの一人歩きの状態が続くであろうとメディアは見ている。
ちなみに4月9日同日、GACはファーウェイとL4級自動運転車を共同開発し、2024年に量産する計画を発表した。このほか、GACは傘下のファンドを通じてHorizon Robotics(地平線)、CanSemi(粤芯)などのチップ開発企業とQingTao Energy Development(清陶発展)、CALB(中航リチウム電池)などのバッテリー企業に投資し、コネクテッドネットワーク、動力電池、車載チップなどの重要分野での戦略布石を加速している。ファーウェイとの自動車共同開発の詳細については発表なしである。