理想汽車、2020第4四半期の純利益は1億元、NIOと小鵬汽車をリードして黒字に

 EVベンチャーの理想汽車はこのほど、2020年通期決算と第4四半期決算を発表した。第4四半期の新車販売台数は前月比67%増の14464台で、売上高は第3四半期比64.6%増の6億3550万米ドル、純利益は第3四半期(7-9月)比200%増の1650万米ドル(約1.1億元)に達した。年間売上は4億5000万米ドル、粗利益率は16.4%に達した。

 注目すべきは、2020年第4四半期の純利益がプラスに転じたことに伴い、理想汽車は初かつ最速で利益を上げた国内EVベンチャー企業となったことだ。設立時期がより早いNIOと小鵬汽車は一部の四半期だけ粗利益率がプラスに転じたものの、いずれも純利益を上げていない。一方2020年期では、理想汽車は依然として赤字が続き、通年の純損失は2320万米ドルだった。

 理想汽車創業者の李想氏は、2024年末までに、同社の製品は15万元から50万元の価格帯をカバーし、年間数十万台増のペースで、ユーザーにより包括的なサービスを提供し、製品と技術もより成熟したものになると今後に向けた意気込みを語った。

 最近、理想汽車の戦略部門が策定した「2025戦略計画」がネット上に流出している。これによると同社は2025年までに国内新エネ車市場で20%のシェアをとることを目標にしている。国務院が昨年11月に発表した「新エネルギー自動車産業発展計画(2021-2035年)」によると、2025年までに新車販売台数に占める新エネ車のシェアを20%にする。2025年乗用車市場は2500万台とすると、新エネ車は500万台規模になる。そこから計算すると、2025年の理想汽車の販売目標は約100万台と推測される。

1362