NETA、ASEAN NCAPでゼロ星評価、東南アジア進出に暗雲?
NETA(哪吒)の海外展開計画は、最近、厳しい試練に直面しています。
東南アジア新車安全評価プログラム(ASEAN NCAP)は、12月9日に発表した結果において、NETA Vの評価がゼロ星となり、この車両がASEAN NCAP 2021-2025契約下で初めてその評価を受けたモデルであることが明らかになりました。この結果は、東南アジア市場でのNETAのさらなる拡大に影を落としました。
テストレポートによると、NETA Vの総得点は28.55点で、そのうち成人乗員保護(AOP)の得点は7.89点、子供乗員保護(COP)の得点は13.51点、安全支援(SA)の得点は7.14点でしたが、バイク乗り安全性(MS)は0.00点でした。レポートによると、正面衝突テストでは、NETA Vの前部乗員保護が不十分であり、その主な理由は車体構造が弱く、安全ベルトにプレテンショナーと負荷リミッターが搭載されていないため、テストダミーは衝突中にさらに大きなリスクにさらされることになりました。また、この車両はバイク乗り安全性に関連する機能を欠いており、そのため、関連カテゴリでゼロ星がつけられました。
さらに、NETA Vの安全装備も比較的簡素でした。この車両は、2つのエアバッグ、ABS制動防止システム、電子安定制御(ESC)、牽引力制御システムといった基本的な安全機能のみを備えており、事故時の自動緊急ブレーキ(AEB)、前方衝突警告(FCW)などの現代的な安全技術が欠けていました。これらの要素が重なり、この車両はASEAN NCAPで低評価を受けました。
最近、NETAには倒産の噂が流れ、元CEOの張勇が退任し、同社の存続は海外市場の開拓にかかっています。近年、NETAは東南アジア市場で一定の成果を上げており、タイやインドネシア市場で積極的に展開し、現地のパートナーとの契約も結ばれています。しかし、今回の衝突テストの低評価は、ブランドイメージや売上に悪影響を与える可能性があります。特に消費者が車両の安全性やインテリジェントな装備を重視する現在、NETAの低い安全評価は、競争が激しい市場で不利な立場に立たされることになりかねません。