NIO北米本部は141人を削減、Mobileyeとの提携で自動運転の研究開発部門に余剰人員が発生
蔚来汽車(以下はNIO)がカリフォルニア州雇用開発部に提出した文書によると、同社のサンノゼにある北米本部は141人を削減し、主に研究開発ポストと工事ポストに集中している。今回はNIOが今年に入って米国で行った3度目の人員削減となる。
NIO北米シリコンバレーの本部は2015年に設立され、一時、人員を1000人以上に増やす計画だったが、米証券監督管理委員会のある文書によると、今年初め、同本部の人数は640人前後だった。
今年からコストを抑えるため、NIOは従業員数を削減しており、自動運転技術の研究開発機能を担っている北米本部も例外ではない。このうち、5月には北米で70人の人員削減を発表し、9月には62人を削減した。今回の人員削減を含めると、NIOは今年、従業員の42%を削減した。
今回の北米本部の人員削減は、最近インテルの自動運転チームMobileyeとの提携が大きく関係している。 NIO北米PR主管のJoAnn Yamani氏は、同社はこれまで車両工事と電力駆動部門を縮小してきたが、今回は主に自動運転チームを対象としている。Mobileyeとの提携により、同社は「L4自動運転の研究開発部門に余剰人員が発生した」と述べた。
業界関係者も、MobileyeはNIOを利用して中国の高精度地図REMを作り、NIOの車両でデータを収集し、NIOはMobileyeのアルゴリズム能力を利用して北米シリコンバレーチームを解散させたと証言した。
自動車メーカーにとって、自動運転の能力は今後の自動車販売において最も重要なセールスポイントとなっており、現在、ほとんどの自動車メーカーが量産市場向けのレベル4自動運転車開発のタイムテーブルに挑戦している。
Mobileyeは公告の中で、同社にカメラ、ミリ波レーダー、レーザーレーダー、GPSなどのハードウェアを含むL4の自動運転開発キットを提供すると発表した。両社の計画によると、2022年にはNIOがLevel 4クラスの自動運転車を発表し、Mobileyeも2022年には自動運転の量産車種を中国市場に投入し、モビリティサービスを提供する。
NIOの副総裁補佐で第2世代プラットフォーム責任者の李天舒氏は、これまでメディアとのインタビューで、「世界で最初にL4自動運転車を納車する企業を目指す」と述べている。目標は立派だが、前途多難かもしれない。