SAIC、GSネットワークを利用するバッテリー交換サービスを提案へ

このほど、地方国有メーカーのSAIC(上海汽車集団)、シノペック(中国石油化工)、ペトロチャイナ(中国石油天然ガス)、CATL、「上海国際汽車城」の5社は共同投資して、動力バッテリーリース業務を中心とする「上海捷能智電新能源科技有限公司」(以下は「捷能智電」を設立した。業務範囲は、バッテリー交換技術の研究開発・普及、バッテリー運営管理、ビッグデータサービス、車両と電気の分離、標準化プラットフォームなどである。

この5社は、バッテリー交換事業のバリューチェーンにおける車、バッテリー、交換場所を抑えているため、新会社の設立は注目される。

新設された捷能智電の資本金は40億元である。SAICは37.5%を保有し、筆頭株主となっている。シノペックは25%を保有し、第2位株主となっている。CATLとペトロチャイナはともに第3位の株主で、合弁会社の株式をそれぞれ12.5%保有している。

捷能智電は、シノペック、ペトロチャイナが全国に展開している5万カ所以上のGS(ガソリンスタンド)ネットワークを頼りに、「バッテリー交換・充電可能」な総合エネルギーサービスステーションを構築する計画である。

サービスの対象となる車種には、SAIC傘下の「飛凡」、Roewe(栄威)、MG、Maxus(大通)などのブランドが含まれる。またSAICは、SUV、セダン、MPV、商用車などのすべてのボティタイプを対象に、バッテリー交換仕様のモデルを投入するという。

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