テスラはさらに値下げ、国産Model 3は25万元未満に

10月1日テスラは、国産Model 3標準航続距離アップグレード版の補助金後の販売価格を24万9900元に引き下げたと発表した。値下げ前の販売価格は27万1550万元で、これまで物議をかもしていた「Pinduoduo」(拼多多)共同購入キャンペーン価格は25万1800元だった。

このほか、更新されたModel 3標準航続距離アップグレード版の航続距離は20キロ以上伸びており、中国基準の走行モードによる総合航続距離は445キロから468kmに向上し、最高時速は225キロ/時、100キロまでの加速時間はわずか5.6秒で、コスパはさらに良くなっている。

値下げ発表後、テスラの株価は取引開始から大幅に上昇し、取引終了時点で4.46%高の448.16米ドル、時価総額は4183億7500万米ドル、約2兆8400億元に達した。

注目すべきは、前回のテスラ値下げから半年も経っていないことだ。

5月1日、国産Model 3標準航続アップグレード版の補助金後の販売価格は30万3600元から27万15500元に引き下げられた。これまでの1年で4回値下げされ、最短1カ月しか維持されておらず、昨年初めから現在までの下げ幅は8万元近くに達している。

これはテスラのPinduoduoへの対抗だとの見方もある。また業界関係者は、値下げはテスラと同業者との競争にも有利だと分析している。例えば、小鵬汽車の主力車種である小鵬P7の発売価格は22万9000元だが、テスラが値下げした後、その差は縮小し、明らかに競争力がある。

値下げが可能になった背景については、今年5月、工業情報化部が発表したテスラの新車スペック申告によると、新型Model 3のバッテリーはCATLに供給されたリン酸鉄リチウム電池に変更された。このバッテリーの材質には従来の電池の中で最も高価なニッケルとコバルトが含まれておらず、コストを約10%削減でき、寿命は200万キロに達する。

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