経済日報:年がら年中舌戦を繰り広げている中国の新エネルギー自動車産業は混乱を避けるべきだ
1月26日に経済日報が掲載した記事、「新エネルギー自動車産業は混乱を避けるべきだ」が話題となっています。記事によれば、中国の新エネルギー自動車産業の発展過程でいくつかの奇妙な現象が見られ、以下の3つに要約されます。
まず、販売台数の増加は利益をもたらしていません。背景には、産業の集中度が低く、企業ブランドが乱立し、単一車種の販売台数が少ないことがあります。
次に、マーケティングにおいてモラルの最低ラインを守っていません。数十万元の車でありながら、「500万元以内で一番いい車」「1000万元以内でライバルなし」と大げさな宣伝をしています。製品技術の説明会場では「はるかにひき離してトップをきる」「相手がいない」とほらを吹いています。そして、価格競争に伴うさまざまな舌戦が昨年初めから年度末にかけて繰り広げられました。
さらに、盲目的にプロジェクトに取り組む地方政府と企業が存在し、重複した建設が行われている状況もあり、これにも警戒すべきです。
中国は新エネルギー車産業システムを構築し、基礎材料、部品、完成車、製造設備などの全産業チェーンをカバーし、新エネルギー車の世界的な比較優位を初歩的に形成しています。しかし、中国の新エネルギー車における優位性を固め、拡大する方法は、まだ経験が不足しており、模索が続いています。
自動車産業は100メートル短距離走ではなく、長距離のマラソンであることを認識しなければなりません。勝者総取りではなく、異なるブランドが共存する産業です。中国の自動車メーカーはマーケティングにおいて「他人を貶めることで自分を持ち上げる」必要はありません。健全で公平な競争環境の中で互いに手を携えて協力し、中国の自動車産業が世界のトップ陣営に入るようにともに推進すべきだと呼びかけました。