6月の乗用車市場、小売が前年割れも、1-6月累計はプラス成長を維持

乗連会(全国乗用車情報連席会)は7月10日、6月の自動車生産、販売台数データを発表しました。

2023年6月の乗用車市場の小売りは189.4万台となり、前年比2.6%減、前月比8.7%増となりました。今年1-6月の累計小売台数は952.4万台で前年同期比3.0%増となりました。

累計小売台数が前年比プラス成長に回復した要因について、乗連会は次のように説明していています。

まず、工業情報化部と商務部は新エネ車の農村キャンペーンを推進し、地方都市で自動車と新エネ車販促をスタートさせるなどの政策が奏功したほか、各地のモーターショーやクーポン券の配布など多彩な消費促進活動が行われ、メーカーは半期前の追い込みに力を入れたことにより、消費マインドの向上に効果をもたらしました。

次に、昨年同時期に全国各地でコロナ封じ込めの強化とロックダウンが頻発して、市場が落ち込んだため、前年ベースが低かったためです。

さらに新排出基準の国6bが導入される前、多くのメーカーは、旧基準のモデルを値下げたり、在庫処分を行ったりして、消費者の購買意欲を刺激しました。

6月の新エネ車市場の小売台数は前年同月比25.2%増、前月比14.7%増の66万5千台でした。今年に入ってからの新エネ車の累計小売台数は前年比37.3%増の308.6万台になりました。

卸売ベースでは、6月の卸売台数は223.6万台で、前年同月比2.1%増、前月比11.7%増でした。今年に入ってからの累計卸売台数は前年比8.8%増の1106.6万台になりました。

地場外資別をみると、6月の地場メーカーの卸売台数は120万台で、前年同月比21%増、前月比9%増でした。主要合弁車メーカーの卸売台数は70万台で、前年同期比21%減、前月比13%増でした。

高級車卸売台数は前年比2%増の33万台、前月比19%増となりました。

6月の新エネ乗用車の卸売販売台数は76.1万台に達し、前年同期比33.4%増、前月比12.1%増となりました。今年1-6月の累計卸売台数は前年同期比43.7%増の354.4万台でした。

6月の新エネ車卸売台数が1万台を超えたメーカーは13社あり、新エネ乗用車全体の82.7%を占めました。うち、BYDが251,685台、テスラが93,680台、広汽AIONが45,013台、吉利が38,566台、長安が36,622台、理想が32,575台、上汽GM五菱が30,441台、SAIC(上汽)が27,449台、長城が26,643台、LeapMotorが13,209台、NETAが12,132台、NIOが10,707台、奇瑞が10,573台となりました。

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