8月の乗用車市場は減速継続、新エネ車は24.9万台と好調

乗連会(乗用車市場情報連席会)によると、8月の乗用車小売台数は前年同期比14.7%減の145.3万台にとどまり、2019年8月(同7%減)に比べても伸び率の減速がつづく。

1-8月の小売台数は累計1290万台と、前年同期比17.1%増となるも、1-7月同比より6ポイント低下した。

8月の新エネルギー乗用車は、卸売ベースでは30.4万台に達し、前年同月比202.3%増、前月比23.7%増となった。1-8月の新エネルギー乗用車卸売台数は前年同期比222.5%増の164.3万台である。

8月の新エネルギー乗用車の小売台数は24.9万台と、前年同月比167.5%増、前月比12.0%増となった。1-8月の新エネルギー車小売台数は前年同期比202.1%増の147.9万台である。

新エネルギー乗用車のうち、EV(電気自動車)の8月の卸売台数は24.9万台と前年比200.4%増加した。PHV(プラグインハイブリッド)は同211.3%増の5.5万台で、全体の18%を占めた。8月に、ローエンドEVは勢いよく増加し、特に小型EVが強かった。うちA00クラスの卸売台数は8.3万台で、純電気乗用車の33%を占めた。一方、Bクラスは6.1万台と24%を、Aクラスは27%をそれぞれ占めた。

新エネルギー乗用車の輸出も勢いを増している。テスラ中国は31,379台、上汽乗用車は4,074台、BYDは781台など、多くの国内メーカーは輸出を増やしている。2021年にベルギーは中国最大の新エネルギー車の輸出先となった。

Xpeng(小鵬)、NIO(蔚来)、理想汽車、Hezon(合衆)、LeapMotor(零跑)などのベンチャー系新興メーカーもよいパフォーマンスであった。特に後発の新興メーカーが徐々に台頭している。

合弁ブランドの中でフォルクスワーゲンの合弁二社の新エネルギー車卸売台数は11,756台で、合弁メーカー全体の69%を占めている。

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