4月、新エネルギー乗用車市場は前年同期水準に近づき、BYDがテスラを抜いてトップに
自動車強制保険の加入実績データによると、2020年4月の国産新エネルギー乗用車の登録台数は前年同月比5.64%減の5.4万台で、前年同期の水準に近付いている。4月の純電気自動車は3.9万台で、73.1%を占めた。うち、フリート市場は全体の15.2%を占め、個人登録だい数は65.5%に達した。プラグインハイブリッド乗用車は1.4万台だった。
純電気自動車市場
純電気自動車市場では、テスラの国産Model 3が4154台でトップだったが、3月の1万台強と比べて171.5%減少した。Model 3の個人登録台数3715台のうち、上海市ユーザーは19.6%の729台で、杭州市、深セン市、北京市の個人登録台数はいずれも300台を超え、上海市と合わせてModel 3の個人登録台数の48.1%を占めた。
第2位の広汽新能源Aion Sは、個人ユーザーが37.9%(うち北京が48.5%)で、フリートが59.8%だった。
純電動SUV/MPVでは、一位は依然としてNIO ES6で、前月比91.6%増加し、個人ユーザーは87.7%を占めた。主な登録都市として北京市が481台、上海市が401台だった。
小鵬G34は同月、BYDを抜いて第2位にランクインし、個人は1078台で、うち広州が176台、北京が135台、深センが105台だった。
プラグインハイブリッド自動車市場
ボディタイプ別見ると、セダンタイプは、上位2位がいずれも合弁ブランドが占めており、主に個人ユーザーによる登録だった。個人ユーザーの登録では、BMW5シリーズは成都と深セン市を中心に、合計16.9%を占めており、VWパサートは上海市を中心に、14.3%を占めた。
現時点では、セダンタイプのブラグインハイブリッドでは、合弁ブランドが圧倒的に強く、上位10位のうち7位を占めている。
プラグインハイブリッドSUV/MPVでは、自動車スタートアップ企業の理想汽車の「理想ONE」は優位に立っており、プラグインハイブリッド市場においても4月に唯一の2,000台超えた車種となっている。
フリート市場
疫病の発生状況が中国国内で段階的にコントロールされるのに伴い、リース市場も徐々に回復している。
4月新エネルギー自動車の登録台数第1位のBYDは、15車種で7468台の成績を確保した。このうち、秦EV、E2、E5を中心にレンタルとリース向けの比率は16.6%だった。個人向けでは、主力車種は秦EV、E2、元、唐DMで、この4車種が個人比率63.4%を占めた。
BYDのほか、広汽新能源、北汽新能源、上汽乗用車もフリートが大きく、特に上汽乗用車のRowe Ei5とRowe ei6のフリート向け台数が大幅に増加したため、フリート比率が45.4%に上昇した。
北汽新能源は、レンタルとリースの主要車種は依然としてEUシリーズで、合計1357台で、主な市場は北京市となっている。
都市別市場
4月の登録台数上位4都市は北京市、上海市、深セン市、広州市で、北京市は個人登録台数トップの都市であり、6135台に達した。
北京市場では、4月の個人登録上位5車種は、広汽新能源Aion.Sが9.6%、BYD秦EVが8.7%、NIO ES6が7.8%、BYD宋EVが6.1%、広汽iA5が6.0%で、テスラModel 3は313台で7位だった。
上海市はプラグインハイブリッド車のシェアが北京より高い。新エネルギー乗用車トップ5のうち、テスラModel 3が17.6%、NIO ES6が9.7%、Rowe ei6が5.6%、トヨタLevinが5.0%、Rowe eRX5が4.5%だった。