JAC元会長安進氏、重大な規律違反で党籍剥奪!合弁事業推進者の裏に隠された不正

10月8日、安徽省紀律検査委員会・監察委員会は、安徽紀律検査監察網を通じて公告を発表し、JAC(安徽江淮汽車集団控股有限公司)の元党委員会書記であり、会長を務めた安進氏に対し、重大な規律違反および違法行為により党籍剥奪の処分を決定したことを明らかにしました。この決定は中国共産党安徽省委員会の承認を得たもので、安進氏の長期にわたる違法・違規行為が公にされたものです。

公告によると、安進氏の問題には、政治的信仰の崩壊、深刻な政治問題を含む書籍の無断での携帯、長期にわたるギフトや謝礼、消費カードの不正受領、上級組織に対して正直に問題を報告しなかったこと、贅沢な生活を追求し、享楽に溺れたことが含まれます。また、職務上の便宜を図り、株式譲渡やプロジェクトの受注、技術譲渡において不正な利益を得て、巨額の財物を不法に受け取った疑いがあるとされています。調査の結果、安進氏の行為は党の政治規律、組織規律、廉潔規律に重大に違反しており、収賄の犯罪行為に該当する可能性が高いとされています。

実際、安進氏に対する調査は2024年4月にはすでに開始されており、その時点で中央紀律検査委員会国家監察委員会のウェブサイトは、彼が重大な規律違反および違法行為の疑いで、安徽省紀律検査委員会監察委員会の規律審査と監察調査を受けていることを公表していました。

安進氏は1957年生まれで、武漢理工大学にて管理学博士号を取得した高級エンジニアです。1975年からJACに勤務し、いくつかの重要な役職を歴任してきました。2021年4月、9年間にわたるJACの指導者としての役割を終え、引退しました。退職の1年前、JACの年間販売台数は45.34万台で、上場企業の株主に帰属する純利益は1.43億元に達し、販売台数は10年前の水準に戻りました。

安進氏の功績の一つとして、JACがNIOとの提携やフォルクスワーゲンと合弁会社を設立する際の推進力となったことが挙げられます。これによりJACは一定の成果を上げましたが、一方で彼の背後に潜む問題や、関係する金額が非常に大きいことから、これらの取引においても疑問が生じています。NIOやフォルクスワーゲンとの関係において不正があったかどうかは、今後の調査で明らかになるかもしれません。

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