中国は独自の走行モード(CATC)の導入スケジュールを発表、段階的に適用、25年に全面移行
10月下旬、「2019年第13号国家標準公告」が正式に発表されたが、これには中国の自動車歴史を変える2つの基準が含まれている。すなわち、「中国自動車走行モード第1部:小型自動車」(GB/T36146.1-2019)と「中国自動車走行モード第2部:大型商用車」(GB/T36146.2-2019)だ。
これにより、中国独自の自動車走行モードシステムである全国標準ドライビングサイクル(CATC)が構築され、中国の自動車テスト基準は、海外基準の追従から、独自基準の適用へ移行することになる。
中国の走行条件に最も合致するテスト基準を作るために、工業情報化省、財政省、環境保護部、国家標準化委員会と中国工程院の共同指導の下、中国汽車技術研究センター(CATARC)が音頭をとって、41都市の各種車両5048台の5500万キロメートルの走行データと年間21億個の交通ビッグデータを収集し、CATCを作成している。
調査の結果によると、中国の乗用車のアイドリング時間比率の平均値は20-30%の間で、平均速度は約26.5km/h、車両は主に中・低速区間で運転されており、80 km/hを超える超高速区間の割合は非常に低いことが分かった。これは、WLTCモードにおける12.7%のアイドリング時間比率、46.4km/hの平均時速とは大きくかけ離れている。
CATCプロジェクトチームは、超高速区間をなくし、車両運行区間を低速、中速と高速の3区間(WLTCは4区間)に分け、3区間のウェイトをそれぞれ37.4%、38.5%、24.1%とした。これにより、CATCは、実際に収集されたデータと高度な一致性を保つようになるという。
将来、CATCは燃費と排出テストと統一し、高いデータの信憑性があるだけでなく、試験の作業量を減らすこともできる。
CATC導入までに、自動車メーカーが準備するためのリードタイムが必要だ。導入スケジュールによると、2024年までに、小型自動車のうち、ガソリン車とディーゼル車、ハイブリッド車、代替燃料車については、依然としてWLTCモードが採用される。大型商用車、電気自動車、燃料電池自動車については、中国モードCATCが採用される。2025年から、すべての車種で中国モードCATCが採用される予定だ。
参考記事:https://www.shangyexinzhi.com/article/details/id-308688/