海馬汽車、トヨタと提携した水素燃料電池試作車がラインオフ

 海馬汽車は5月4日、一部のユーザーからの質問を回答する形で、トヨタと提携して開発した水素燃料電池乗用車の工程設計が完了し、トヨタの水素燃料システムを搭載した「7X-H」の試作車が2023年4月末にラインオフしたことを明らかにした。また2023年第4四半期に「7X-H」の小規模な実証実験を開始する予定である。

 トヨタはこれまで国内の商用車メーカーに水素燃料電池モジュールを供給してきたが、国内の乗用車メーカーに水素燃料電池システムを供給するのは今回が初めてである。トヨタが主に技術支援を行っている。

 海馬汽車は、その後数年は販売台数が減少しており、2019年に不動産売却などで黒字転換を果たしたが、自動車事業は悪化の一途を辿って、2022年に前年比17.35%減の2.44万台にとどまり、赤字を拡大している。

 海馬汽車がトヨタと手を組んで水素乗用車で苦境を脱することができるかどうかは今後注目される。

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