中国のスタートアップ自動車メーカーの「小鵬汽車」もモビリティサービスに参入

「第一電動」ニュースによると、5月13日にスタートアップ自動車企業の小鵬自動車のモビリティサービス「有鵬出行」が発表された。

スタートアップ自動車企業のモビリティサービスへの進出は、小鵬自動車が始めてではない。小鵬の前にすでに威馬自動車(WM Motor)の「即客行」および「車和家」がある。

威馬の「即客行」は観光用リースやレンタカーを中心に一部の都市に限定して展開しており、「車和家」は(開発中止の小型カーSEVの復活を狙って)DiDiと合弁会社を作ってビジネスを展開する予定。対して小鵬のモビリティサービスは、B専用に設計された車両G3を投入してB2Cのビジネスモデルを採用。

小鵬自動車G3

背景は単純なロジックに基づいている。新エネ車補助金政策のフェイドアウトに伴い、新エネ車メーカーはコストをコントルールするための値上げを余儀なくされている状況だが、値上げた結果販売台数が落ちると、元も子もない。販売台数を維持するためにはCサイドのみならずBサイドにも販路を拡大する必要がある。

B専用モデルの大量生産は、規模の経済性を享受するとともに、製造技術が未熟のスタートアップ企業にとって、品質管理や不具合のフィードバック、対策にも有利。

またシェアリングビジネスのために経験を積むことができる。

ちなみに「有鵬出行」の名称「論語-学而編」の中にある「朋有り遠方より来たる、亦た楽しからずや」の「朋有り(中国語=有朋)」から。

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