百度はApolloを3つのオープンプラットフォームに
12月18日、百度は(湖南省)長沙で第1回Apolloエコロジー大会を開催した。会場で百度副総裁、知能化運転事業グループ(IDG)総経理の李震宇氏は「百度のApolloにとっては、マイルストーンのような意味を持つエコロジー大会だ」と述べ、大会の重要性を強調した。
今回の大会で百度のApolloは、自動運転プラットフォームを「三大オープンプラットフォーム」、すなわち、自動運転プラットフォーム、路車協調プラットフォーム、インテリジェント・コネクテッド・プラットフォームに分割するとを発表した。
これは百度のApolloプラットフォームの「細胞分裂」と例えられ、これでApolloをベースにした自動運転のエコシステムはほぼ完成したと李震宇氏が説明した。
今回の大会で百度は、Apollo 5.5バージョンを発表した。Apollo 5.5は、Robotaxiソリューション、BRT高速バス向けMinibus 2.0ソリューション、ラストワンマイルに向けた自律駐停車ソリューション、低コスト低速ミニカー向けソリューション、そして自動運転クラウドなどのコアテクノロジーを含む、世界初の都市内「ドア·ツー·ドア」のモビリティサービスを提供するオープンソース自動運転ソリューションになる。
とくに自動運転クラウドは、Apolloファミリーのメンバーとして初めて登場した。自動運転クラウドは、6年間300万キロメートルの自動運転実績に基づくもので、現時点で中国における運転時間が最も長く、最も成熟した自動運転クラウドとして、自動車メーカーやパートナーが自動運転技術の研究開発と大規模な導入をサポートすることができるという。
ただし自動運転は一朝一夕に出来ることではない。大会で、前出の李震宇氏は「インテリジェント・コネクテッド化の3つステップ」を提示した。
第1ステップは自動車とインフラのインテリジェント・コネクテッド化だ。2020年までにコネクテッド機能を備えた新車は50%を超える見込み。百度はまず、13の交通先進試験都市でコネクテッド化を行い、1-2年以内に段階的な成果を上げる。
第2ステップは限定シーンの自動運転だ。金龍客車との提携で生産した無人運転バスApolongや威馬(Weltmeistar)との提携で生産した新エネ自動車は、2020年に量産が始まるほか、智行者(Idriverplus)の無人清掃車、新石器(Neolix)の無人販売トラック、酷黒科技(Cool High Technology)の自動運転教育車などの製品は、低速限定のエリアで展開される計画だ。
第3ステップは本格的な自動運転シェアリング時代だ。大規模な導入はまだ時間がかかるが、2024年までに、一部の都市でいつでも自動運転タクシー(Robo-Taxi)を利用することがでえきるようになる。
李震宇氏によると、百度は3つのステップを同時に進めるなかで、自動運転の商用化チャンスを常に探っていく予定だ。また今後自動車は「ネットに接続」しないと売れなくなるだろうと述べた。