上海市第3段階スマートカー開放テスト道路が発表され、DiDiがナンバープレートを取得
上海市政府、工業情報化省が共催する2019世界コネクテッドカー大会で9月16日、第3段階スマートカーの開放テスト道路が発表され、上海汽車(SAIC)、BMW、DiDiがナンバープレートを取得した。上海市は国内で初めて企業に対して同ナンバープレートを発行した都市となった。
すでに2016年6月には、閉鎖的なテストエリアの「インテリジェント・コネクテッド・カー・モデルエリア」が上海嘉定で設立されている。上海市は今年3月1日、スマートカーのオープンテスト用道路を発表し、自動車大手の上海汽車(SAIC)、独BMWなどの自動車メーカーに初めてのオープン道路テスト用ナンバープレートを発行した。
現在、3回目のスマートカーオープンテスト道路が発表された。テスト道路の距離は11.1キロから53.6キロまで大幅に延長され、カバー面積は65平方キロに達した。一方、テストシーンも350種から1580種へと増加している。
また、今回発行したナンバープレートは単なるテスト用にとどまらず、有人走行の権限が付与されている。これは、スマートカーがPPT資料説明やテスト走行に留まらず、人々の生活と本当に連動していくことを意味する。
DiDiは今回のオープンテスト道路のナンバープレートを取得した新たなプレーヤーだ。DiDiはスマートカー分野に進出して久しいが、2018年4月に同社は自動車メーカー31社と提携し、その後独フォルクスワーゲンやトヨタなどと合弁会社を設立すると発表した。2019年8月5日、DiDiは傘下の自動運転部門を自動運転の研究開発、製品応用、関連業務の開拓に注力する独立会社に格上げした。
DiDiを代表とするインターネット系モビリティオペレーターは、大量のビッグデータを手元に保持しており、これはいかなる伝統的な自動車メーカーよりも優位であり、自身のコネクテッドカーと自動運転技術の向上に最高のエネルギーを提供している。特に自動運転技術はDiDiにとって大きな意義を持ち、ドライバーが不要になれば、節約した人件費はすべて利益になる。
新たな路上テスト用ナンバープレートの発行により、DiDiなどのインターネット系モビリティオペレーターにデータと技術を実践する場を提供し、スマートカーはDiDiの参入でさらに加速する可能性がある。