Horizon Roboticsとボッシュが提携強化:次世代カメラと運転支援システムを共同開発

4月24日、Horizon Robotics(地平線)は、ボッシュと戦略的提携を締結したと発表しました。今回の協業契約に基づき、ボッシュはHorizon Roboticsの「Journey 6B」プラットフォームを活用して、次世代の多機能カメラを開発します。あわせて、「Journey 6E」および「6M」プラットフォームを基に、ボッシュは「縦横運転支援システム」のアップグレード版の開発にも取り組みます。
1. 次世代多機能カメラ:
ボッシュの次世代多機能カメラプラットフォームは、Horizon Roboticsの「Journey 6B」を基に開発されており、800万画素超のカメラ、120度の水平視野、最大300メートルの認識距離を備えています。これにより、SAEレベル2の運転支援において、より安全かつ快適な支援機能を実現します。
このプラットフォームは2026年中頃の量産開始を予定しており、すでに複数の国内外の自動車メーカーからプロジェクト採用が決定しています。
Bosch次世代多機能カメラ
写真:Horizon Robotics
2. 縦横運転支援アップグレード版:
「Journey 6E/M」プラットフォームに基づく縦横運転支援のアップグレード版は、最大80TOPSまたは128TOPSの演算能力を持ち、先進的なBEV Transformerおよびオキュパンシー・ネットワーク認識アルゴリズムを統合しています。これにより、高速道路での支援運転、最大10ルートまでの都市記憶運転支援、記憶駐車支援、スムーズな自律駐車などの機能を実現します。計画では、このアップグレード版にエンド・ツー・エンドのアルゴリズムが2025年末までに導入される予定です。
現在、このソリューションはChery(奇瑞)傘下のJetour(捷途)、東風汽車、BAIC(北汽)など5社からの採用が決定しており、初の量産モデルは2025年6月に市場投入が予定されています。さらに、初の海外プロジェクトも2026年第1四半期に量産が開始される予定であり、「Journey 6」シリーズがボッシュの縦横運転支援システムとともにグローバル市場へ進出することを意味しています。
Bosch縦横運転支援アップグレード版
写真:Horizon Robotics
Horizon Roboticsは、2015年7月に設立された、乗用車向け高度運転支援システム(ADAS)および高度自動運転(AD)ソリューションを提供する企業です。
設立以来、同社はSAIC、GAC、長城汽車、BYD、FAW、インテルをはじめとする多くの投資家から出資を受けており、累計調達額は34億米ドルを超えています。
2024年10月24日、Horizon Roboticsは香港証券取引所に上場しました。財務報告によると、2024年の売上高は23.84億元で、前年同期の15.52億元から53.6%増加しました。粗利益は18.41億元で、前年同期の10.94億元から68.3%増となりました。
2024年の調整後営業損失は14.95億元で、前年同期の16.87億元から11.4%縮小しました。一方で、調整後純損失は16.81億元となり、前年同期の16.35億元から2.8%拡大しました。