Horizon Roboticsとデンソー、 中国市場向けの統合型運転支援システムで戦略的提携を締結

4月29日、インテリジェントドライビング向け計算プラットフォームを提供するHorizon Robotics(地平線)は、デンソー(DENSO)と戦略的提携を締結したことを発表しました。両社は、Horizon Roboticsの「Journey(征程)」シリーズの計算プラットフォームを基盤とし、デンソーが持つ運転支援システム開発および車両統合における豊富な技術を融合。中国の道路環境に特化した競争力のある統合型運転支援システムを共同開発し、都市部や高速道路など多様なシナリオに対応した、より効率的かつ信頼性の高いドライビング支援体験を提供することを目指します。

このシステムでは、デンソーが独自に開発したセンサーと、Horizon Roboticsのコンピューティングプラットフォームを統合。高性能かつコスト競争力を備えたADAS(先進運転支援システム)ソリューションの構築を図り、応答性能を高めながら、LiDARへの依存度を下げることで、中国市場におけるスマートドライビング技術の広範な導入を促進します。

デンソーは1978年に中国市場へ進出して以来、ローカル戦略の推進に取り組んできました。デンソー中国地域CEOの井上英治氏は次のようにコメントしています。「デンソーは中国市場のスマート化トランスフォーメーションを非常に重視しています。Horizon Roboticsは中国を代表するスマートテクノロジー企業であり、その計算プラットフォームや都市向け運転支援ソリューションにおいて卓越した実力を発揮しています。今回の提携を通じて、両社の協力関係をさらに深化させ、中国自動車産業の高度化を共に推進していきたいと考えています。」

今回の提携は、Horizon Roboticsがボッシュ(Bosch)、コンチネンタル(Continental)との戦略的協定に続き、再び世界トップクラスのTier 1サプライヤーとの連携を実現したものであり、同社のグローバル展開戦略における重要な一歩となります。

2024年の上海モーターショーを前に、Horizon Roboticsはボッシュと提携を結び、Horizon RoboticsのJourney6シリーズをベースにした多機能カメラプラットフォームと次世代の高度運転支援システム「縦横」を開発。すでに複数の自動車メーカーから量産プロジェクトの指名を受けており、2025年から2026年にかけて量産が予定されています。

また、Horizon Roboticsとコンチネンタルの合弁会社「智驾大陆(Neue HCT)」は、今回のモーターショーで「Astra(繁星)」と「Luna(皓月)」という名称の運転支援システムを発表。すでに多数のOEMから量産採用が決定しています。

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