ファーウェイ、低価格のレーザーレーダー量産準備へ
ファーウェイはこのほど、車載グレードのレーザーレーダーの量産に関する情報を高頻度で披露している。これはファーウェイが車載グレードのレーザーレーダーの量産に向けて準備を整えたことを意味する。
今年の広州モーターショーに先立ち、ファーウェイのスマートカーソリューションBU総裁の王軍氏はメディアのインタビューに応じた際、ファーウェイのレーザーレーダーはすでに自動車メーカーが買い占める人気商品となっており、近いうちにレーザーレーダー製品全体の発表を行う考えを示した。
また8月に、王軍氏は「ファーウェイは武漢に光電技術研究センターを持っており、同センターはレーザーレーダー技術を研究開発しており、目標は短期的に100本のレーザーレーダーを開発することだ。将来的にはレーザーレーダーのコストを200ドル、さらには100ドルに下げる計画だ」と述べた。
情報によると、ファーウェイは第5世代技術を採用したミリ波レーダー、96本以上のレーザーレーダー、5.4MP以上のハイビジョンカメラを含むワンストップ方式のスマートドライブセンサー製品シリーズを構築したいと考えている。
ファーウェイのレーザーレーダーは中距離レーザーレーダーと位置づけられ、最大150メートルの探知距離と、FOV120度の水平視野、および量産・商用化可能のレベルに達しているといわれている。
ファーウェイの計画によると、スマート運転プラットフォームは柔軟でスケーラブルなプラットフォーム構造を採用している。標準的なL3クラス自動運転対応プラットフォームにはMDC600 Proのコンピューティングプラットフォームが採用され、計算能力は300TOPs以上に達し、最大8基のレーザーレーダーに接続できる。計算力とセンサーを追加した後、MDC 900 Proプラットフォームにアップグレードし、L4クラスの自動運転能力に対応できるようになる。
計算力とセンサーのスペックを落とすと、MDC 300 Proプラットフォームになり、L2+クラスの運転支援システムをサポートし、1基と複数基のレーザーレーダーを搭載することもできる。
ファーウェイの量産レーザーレーダーは小型で、現在市販されているルーフボックスのような巨大なレーザーレーダーより遥かにコンパクトだ。
推測によると、ファーウェイスマート運転に標準装備されている3つのレーザーレーダーは、フロントグリルと前後左右のフェンダーに配置される。
消息筋が提供した写真によると、このレーザーレーダーはテストのためにNIOのES8に搭載されている。このテスト車は蘇州のナンバープレートだ。