上汽の自動運転大型トラックが洋山港に到着、完成車メーカーも自動運転に参入
上汽は29日、2019年世界人工知能大会で、L4クラスの自動運転大型トラックと自動化ポートエリア・システムを組み合わせた世界初の5G+AIスマート・ポート・エリアの積み換え作業を上海市の海洋山深水港で実施すると正式に発表した。
自動運転トラックは、乗用車の完全自動運転の難しさに比べて技術的に実現しやすい。自動運転トラックは主に港や工場、物流センターなど一般に開放されていないエリアに使われるため、このような限定された場所では環境の複雑さをコントロールしやすく、ルートはより単一的で商業化もしやすい。
上汽グループだけでなく、中国の各完成車メーカーも、これまで自動運転トラックをねらって、早くも布石を打っている。
2018年4月12日、世界初の自動運転電動トラック、中国重汽豪沃T5G 6×4が天津港でテスト運営を開始した。ドライバーを介しない状態で、レーザーレーダー、ハイビジョンカメラとスマートコンピューティングユニットを搭載した自動運転電動トラックが、走行、駐車、コンテナ積み下ろし、障害物回避などの指定動作を完了させ、岸辺から堆積場までの全行程の自動運転コンテナ輸送を実現した。
同年4月20日、中国第一汽車グループはL4クラスの自動運転技術を発表し、自社の解放ブランド(トラック)に搭載している。今年8月には、一汽解放と自動運転トラックテク企業のPlus.ai(智加科技)が合弁会社を設立し、商用車の自動運転に注力している。
これまで自動運転に進出した完成車メーカーと異なるのは、上汽グループは中国国内で初めて独自に開発した技術を搭載している点だ。対して一汽解放の自動運転トラックは、Plus.aiからの外部調達による。
「洋山深水港自動運転大型トラック事業は、コアアルゴリズムからシステム全体の集積まで、上汽が自主的に開発したもので、自動運転技術はシステム工学であり、ルート計画と決定を感知してから自動車の実行システムまで、産業チェーン上の関連パートナーと協力する必要があるが、コア技術は上汽集団自身のものだ」と述べた。
また、自動運転分野の製品計画について、上汽グループは、L4クラスの商用車として、大型トラック、マイクロバスと都市バス、大型物流パークの物流輸送の3つの製品シリーズを計画していると説明した。
参考記事:https://www.sohu.com/a/414474108_120529181