充電スタンド初のリスクモニタリング結果発表、7割が危険?

電気自動車を運転しているユーザーは充電スタンドに慣れているに違いない。 現在、中国で使用されている充電スタンドは数多く整備されているものの、品質の面ではどうだろうか。

広東製品品質監督か検査研究院はこのほど、充電スタンドの「リスクモニタリング」の結果を初めて発表した。その結果、サンプルの70%は安全上の問題があることが分かった。

今回のリスクモニタリングでは、9社の生産企業の電気自動車充電スタンド製品10ロットを収集し、うち7ロットは国家基準に適合しておらず、うち1ロットは3つの検査項目について国家基準に適合せず、安全上のリスクが大きい。また、今回の電気自動車充電スタンドの品質安全のランクづけは「深刻なリスク」とした。これは充電スタンドが消費者に決定的な損害を与える可能性があり、死亡、身体障害などの深刻な被害を招くことを意味している。

広東質検院電器付属品検査室の温永彩主任は「充電スタンド製品はCCC強制認証目録に含まれておらず、関連基準はガイドラインであり、強制性はない。しかし、これらの基準はユーザーが利用する際の危険性と確実に関連している。

記者の調べによると、充電スタンドのような製品は一般的に受注生産だ。受注側は主に国家電網、充電サービス事業者と自動車企業で、市場ではほとんど流通していない。充電スタンドの電圧は中国の家庭用電力の電圧より高くなっている。

広東質検院電器付属品検査室プロジェクトエンジニア蔡祥坤氏によると、不合格の充電スタンドの出力電圧定格は750ボルトと非常に高く、一般的な家庭用の220ボルトの電圧をはるかに超えている。

今回のリスクモニタリングでは,70%のサンプルが感電防止の面で国の基準を満たしておらず、アースが地面に接していなかったり、故障時に警告が表示されなかったりすることが主な問題点だ。接地がないので、電流が最大値を超えても、それが表示されず、知らないうちに数値が限りなく大きくなる。

テストの結果、基準未達の7ロットのうちの5ロットは、絶縁異常の状態でも、警報や電源遮断はない。充電スタンドの絶縁保護異常が発生した場合、使用者は発生した危険を知ることができず、これは間違いなく重大な安全上の危険であることを意味している。

使用者は感電の危険性がもっと高いのは、最もよく触れる充電ソケットだ。

前出の蔡祥坤氏によると、充電ソケットは充電スタンドのインターフェースであり、電圧がかかっている状態でも何の警告も表示しない。ロックがかかっているものの簡単に解除できる。消費者がうっかりしてソケットを抜くかもしれない。これは非常に危険だ。

検査員によると、実験室の地面などでは完全な絶縁処理が施されているため、実験過程では比較的安全だという。しかし使用者が充電スタンドを操作するのは実験室環境下ではないため、このような充電スタンドの充電ソケットのリスクは致命的かもしれない。


参考記事:https://www.d1ev.com/news/shichang/97837

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