CATL、カナダのリチウム鉱山会社を3.53億カナダドルで買収

中国のリチウム鉱山大手のGanfeng Lithium(Ganfeng Lithium Co Ltd)は今年7月、完全子会社を通じてカナダのリチウム鉱山生産会社Millennial Lithium Corp.(以下は「Millennial社」)に対して最大3.53億カナダドル(約17.9億元)の公開買い付けを行うと発表していた。

しかしその後状況は一変した。9月29日、Millennial社は、CATL(寧徳時代)が同社を3.77億カナダドル(約19.2億元)で買収することで合意したと発表した。

Millennial社は声明で、CATLが今月初め、1株当たり3.85カナダドルの価格を提示し、Ganfeng Lithiumが7月に提示した1株当たり3.6カナダドルを上回ったとしている。またCATLはMillennial社がGanfeng Lithiumに1000万ドル(約6463万元)の解約料を支払うのを手伝った。

公開された資料によると、Millennial社はカナダで登記、設立され、トロント証券取引所に上場しており、主にリチウム鉱業権の買収、探査、開発に従事している。Millennial社がこれほど注目されているのは、アルゼンチンに2つの世界規模のリチウム塩湖プロジェクトを持っているからである。つまり、Pastos Grandesリチウム塩湖プロジェクトとCauchari Eastリチウム塩湖プロジェクトの権益を100%保有しているからである。

うち、Pastos Grandesリチウム塩湖プロジェクトの推定資源量は79.8万トンの炭酸リチウムで、年間2.4万トンの炭酸リチウム生産能力(まだ建設中)を計画しており、Cauchari Eastリチウム塩湖プロジェクトは現在探査初期にある。

いま、世界の新エネルギー車市場の成長を受けて、動力電池の主要原材料であるリチウム資源をめぐる争いも白熱している。

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