ボッシュ水素燃料電池センターは無錫市に着工し、21年に量産を開始する計画

11月29日、ボッシュ中国水素燃料電池センターが江蘇省無錫市に着工し、同センターは2020年末に完成し、2021年に小ロット生産を実現する計画だ。

ボッシュは現在、自動車用燃料電池市場に積極的に参入しており、同センターの設立により、商用車と乗用車分野での応用に向けた布石となる。

ボッシュパワートレイン·ソリューション事業部会長のGackstatter Uwe博士は「水素燃料電池はゼロエミッション、エネルギー変換効率の高さ、燃料源の多様性などのメリットがあり、新エネルギー車の究極の技術パラダイムの一つだ。独ボッシュ・グループが初めてドイツ本土以外に設立した燃料電池センターとして、ボッシュの無錫水素燃料電池センターの設立はボッシュが自動車用燃料電池市場を開拓し、その商業化を積極的に推進するためのもう一つの重要な戦略的措置だ」と述べた。

今回、無錫市に設立された新しい水素燃料電池センターは主に研究開発に使用され、水素燃料電池パワートレイン関連製品を試作し、重要部品から電気炉、更には燃料電池システムまで全てのテスト設備と電気炉サンプル試作ラインを備える。これにより、同社の中国での研究開発と製造能力がさらに強化され、より迅速かつ柔軟に中国市場にサービスを提供できるようになる。 同時に、ボッシュは異なるセグメントのパートナーとの戦略的提携もすでに全面的に展開している。

同社のパワートレイン中国地区総裁の王偉良氏は、「中国は燃料電池の研究開発と応用における重要な市場だ。 このため、無錫市に水素燃料電池センターを設立することで、ボッシュの競争力をさらに高めることになる。 水素吹付弁、電子空気圧プレスなどの燃料電池の重要部品を含む全システムの開発と応用、および電気炉サンプルの製造を通じて、将来の燃料電池の大規模な量産に堅実な基礎を築くことができる。当社は、革新的なテクノロジーとローカライズされた製品、および柔軟なビジネスモデルを用いて、国内のお客様により良いサービスを提供し、中国の自動車業界の変革とアップグレードを支援していく」と表明した。


参考記事:https://auto.gasgoo.com/News/2019/12/1I70143067C501.shtml

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