ファーウェイはグローバルTier1になる?

(任正非氏は「車を造らない」と何回言っても、メディアに安心してもらえなかったが、つい最近、自動車産業へのファーウェイの関わり方は、少しずつ明らかになった)

5月29日、ファーウェイによるスマートカーソリューション事業部の設立に関する内部通知がなぜかメディアに流出した。事業部は、同社ICT管理委員会の管理下に置かれ、スマートカーのICT部品およびソリューションの提供を目的にするという。

 

通知の内容の一部を以下の通り紹介する。ここからファーウェイの狙いがうかがえる。

自動車産業の基幹技術は、機械から情報·通信技術(Information and Communication Technology、ICT)へとシフトしつつあり、自動車のデジタル化、インテリジェンス化はICTの技術の主な戦場となっている。

スマートカー分野では、米メーカーがリードしている。これに対して、中欧日韓は、ICT部品メーカーのサポートを積極的に求めて、キャッチアップを狙っている。この重要な歴史的チャンスをつかむため、ファーウェイは、過去30年間に蓄積したICT技術の優位性をスマートカー産業に広げて、スマートカー向けICT部品サプライヤーに転身する。

今年4月の上海モーターショー期間中に開催された第5回国際自動車重要技術フォーラムで、ファーウェイ当番董事長の徐直軍氏が行った講演では、ファーウェイは自動車を造らず、ICT技術に焦点を当て、自動車メーカーがより良い車を造るように支援すると発言した。スマートカーソリューション事業部設立の通知は、ファーウェイの狙いが再確認された格好となった。

 

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