BYD、フィリピン市場に進出、現地財閥Ayalaと提携

フィリピンを代表する財閥Ayalaと電気自動車メーカーBYDが手を組み、フィリピン本土市場に電気自動車を提供する合意に至りました。Ayalaはフィリピン最大の企業グループで、電力、通信、不動産、小売り、自動車、銀行など幅広い事業を展開しています。2050年までにゼロ排出を目指す同グループの取り組みも注目されます。

Ayala傘下の自動車部門であるAC Motorsは、8月11日にBYDの電気自動車をフィリピンで販売し、メンテナンスも行うことを発表しました。AC Motorsは「漢EV」、「唐EV」、「海豚」といった3車種を導入し、年末には「元PLUS」(別名ATTO 3)を追加予定です。同時に、Ayalaはフィリピン全域に充電ステーションを建設する計画を進め、BYDの自動車販売をサポートしています。

これまでフィリピンの自動車市場は主に日本のメーカーが牽引しており、トヨタ自動車が約50%、三菱が20%弱の新車販売台数を占めていました。同時に、フィリピンの電気自動車普及率は他の東南アジア諸国に比べて遅れていました。

今年2月、BYDは東南アジアでの自動車組み立て拠点の設立を検討していることが報じられました。3月にはフィリピンを含む候補地を公表しましたが、最終的にベトナムを選ぶことが決まりました。

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