BYD、テスラにバッテリー供給か

BYDがテスラに「ブレードバッテリー」を供給するとの噂は以前からあったが、6月8日、BYD副総裁で自動車工程研究院院長の廉玉波氏は、メディアの取材を受けた際、同社がテスラにバッテリーを提供する可能性があることを明らかにした。

株式市場でこのニュースが材料となり、本日寄り付きのBYDの株価は引き続き上昇基調を維持した。8日午前10時過ぎに、BYDの株価は一時319.32元、時価総額は9296億元(約1285.7億ドル)に達し、世界自動車メーカーの時価総額ランキングでテスラ(7424.6億ドル)、トヨタ(2284.4億ドル)に次ぐ3位に安定している。

BYD時価総額が高い水準を維持できたのは、新エネルギー車分野での同社の際立ったパフォーマンスと密接に関連している。最新の販売統計によると、5月、BYDの新車販売台数は前年同期比148.28%増の114,943台に達し、過去最高を更新し、3カ月連続で単月10万台超を維持した。

現在テスラは、中国国内市場で複数の電池サプライヤーからバッテリーを調達している。LG、パナソニックのほか、Model 3とModel Yは、CATLのリン酸鉄リチウムバッテリーを使用している。ただしBYDは、電池サプライヤーであると同時に、完成車メーカーでもあるため、テスラと競合関係にある。

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