2025年12月17日
NETA再生は今回こそ実現するのか――破産再建に向けた布石として浮上した「謙合汽車」、生産資質と海外チャネルに着目

NETA(哪吒汽車)の破産再建を巡り、ここにきて新たな動きが伝えられています。
12月17日、複数のメディアが関係者の話として報じたところによると、上海山子有謙科技有限公司が「浙江謙合汽車有限公司」を新たに設立しました。その目的は、NETAの親会社である HOZON(合衆新能源)の破産再建を前提とした準備の一環だとされています。
企業登記情報によれば、浙江謙合汽車有限公司は 2025年12月11日に設立され、所在地は浙江省桐郷市です。上海山子有謙科技有限公司が 100%出資しており、同社の CEO である朱人杰氏が董事(取締役)を務めています。公開資料によれば、山子有謙は上場企業である山子高科技股份有限公司の傘下企業です。
これまでの市場情報では、山子高科は HOZON の破産再建手続きにおいて、すでに保証金を納付している唯一の意向投資家とされています。
山子高科技股份有限公司は 2011 年に深圳証券取引所に上場しており、新エネルギー車と半導体という二つの産業チェーンを軸に事業を展開しています。国内外に100社以上の子会社を抱え、完成車の製造も主要事業の一つです。
また、上海山子有謙科技有限公司も以前から新エネルギー車分野に注力しており、傘下企業では新車販売や自動車の輸出入事業も手がけています。
市場では、仮に重整が順調に進めば、HOZON が保有する生産資格や製造拠点、さらには NETA ブランドが一部の海外市場で築いてきた販売チャネルや認知度が、投資家にとって一定の魅力となる可能性があるとの見方が出ています。
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