2025年9月24日
FAW-VW、初の輸出車554台が長春工場でラインオフ 中東市場へ出荷予定

9月23日、FAW(一汽)とフォルクスワーゲンの合弁メーカーであるFAW-VWは、吉林省長春市の本社工場で初の輸出車両のラインオフ式を実施しました。対象となったのは554台のMagotan(Passat B8)とSagitar(Jetta A5/A7)で、9月28日に上海港から出発し、11月に中東市場で発売される予定です。
式典では、番号「FAW-VW輸出000001」の最初の車両がラインオフし、FAW-VW総経理の陳彬氏が、フォルクスワーゲンブランド中東総経理のマティアス・ツィーグラー氏に車両の鍵を手渡しました。また、長春市市長の顧剛氏、FAW総経理の劉亦功氏、フォルクスワーゲングループおよびFAW-VWの関係幹部、海外代表も出席しました。
FAW-VWは、海外事業を今後の重要な成長領域と位置づけており、合弁ブランドとして輸出分野でのリーダーを目指す方針を示しています。同社はまた、7月に長春でフォルクスワーゲングループの新プラットフォームに基づく4車種の新エネルギーモデルを生産する計画を発表しました。これらは新しいCEA電子電気アーキテクチャを搭載し、2027年以降に順次投入される見通しです。
輸出にあたっては、中東市場の気候や道路事情、規制要件に対応するため、車両の適応開発や生産・物流・アフターサービスを含む体制整備が進められています。
今回の輸出を契機に、FAW-VWは海外展開の加速を目指しており、中国の外資合弁自動車メーカーによる海外市場進出の一例となります。
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