ファーウェイとJAC、新エネルギー車提携に関する発表
安徽省に位置する地方国有メーカーの江淮汽車(以下、「JAC」)は12月1日夜、ファーウェイとの間で「スマート新エネルギー車提携協定」を締結し、提携車種の製品開発はJACが担当し、具体的な役割分担はファーウェイまたはその関連会社とJACが締結した関連協定に基づくと発表しました。
提携内容によれば、JACは提携車種の製品開発を担当し、生産工場の建設にも責任を負います。一方で、ファーウェイまたはその関連会社は、提携車種の販売サービスを全世界で独占的に提供し、これにはマーケティング、販売、ユーザー、エコシステムの運営が含まれます。サービス体系については、ファーウェイとJACが提携車種を中心に共同で構築します。
提携車種の輸出は双方の合意がなければ実施されず、上記の協定は締結日から10年間有効です。
この協定の締結は、JACがファーウェイの提携プランに参加することを示唆しており、ファーウェイはこれまで何度も公の場でJACを提携パートナーの1つとして言及してきました。情報によれば、JACとファーウェイが共同開発する最初のモデルはハイエンド新エネルギーMPVで、販売価格は100万元台で、新車は2025年上半期に量産される予定で、生産ラインはまだ建設中です。
ファーウェイと自動車メーカーとの提携には、「標準化部品サプライヤー」、「HI(Huawei Inside)」、「ファーウェイスマートセレクト(華為智選)」の3つの方式が存在します。
「標準化部品サプライヤー」はいわゆるTier1であり、「HI(Huawei Inside)」は、自動車メーカーがファーウェイのフルスタックスマートカーソリューションプランを使用することを意味し、これにはコンピューティングと通信アーキテクチャ、スマートコックビット、自動運転などが含まれ、外観の特徴は車体の「HI」マークにあります。また、「ファーウェイスマートセレクト」は、ファーウェイが自動車メーカーの製品開発、コア部品の選定、マーケティングサービス体系などに深く関与し、提携車種はファーウェイの店頭で販売され、事実上ファーウェイブランドの製品となります。
現在、「ファーウェイスマートセレクト」方式で、SERESと共同で開発した「問界M5」、「問界M7」、「智界S7」の3車種が発売されており、販売価格は20-30万元です。今回の合意内容を考慮すると、JACとファーウェイの提携方式も「ファーウェイスマートセレクト」に該当します。
「ファーウェイスマートセレクト」方式の提携パートナーはSERESとJAC以外にも、奇瑞とARCFOXがあります。
11月25日、ファーウェイと長安汽車は合弁会社の設立に合意しました。業界関係者の情報によれば、「ファーウェイスマートセレクト」方式の提携パートナー4社は、新合弁会社への参加要請を受けたと報じられています。
またメディアの調査によると、ファーウェイは今年に入ってから、「問」と「界」の文字を含む輸送機器類商標を集中的に登録しており、商標登録出願件数はそれぞれ20件近くに達しています。