NIOは年末までに全世界で20%の人員を削減し、非中核事業を切り離す計画

NIO(蔚来)の第2四半期の赤字が予想を上回ったことで、苦境に立たされているこの電気自動車ベンチャー企業は、さらに多くの資金を調達しなければならないと同時に、人員削減を進め、事業の一部を切り離すことを余儀なくされる。

発表によると、NIOの第2四半期の赤字は33億元で、前年同期の18億元の赤字を上回ったほか、前期の26億元の赤字も上回った。ブルームバーグのアナリスト2人の調査によると、この損失枠は平均予想の26億元を上回った。2014年の創業以来、NIOはすでに累計約60億ドルの赤字を計上している。1年ほど前に米国で上場した際の発行価格より大きく落ち込んだ。分析機関Blue Lotus Capital Advisorsのアナリスト、Jason Chen氏は「人々はNIOが生き残ることができるのか疑問に思っている」と述べた。

損失が拡大し、業務キャッシュフローが予想を下回ったことで、NIOは同社最高経営責任者の李斌氏個人と主要株主の一人であるテンセントから2億米ドルの資金調達を余儀なくされた。

NIOは非公開で投資家に元本総額2億ドルの転換社債を発行、売却する予定で、この転換社債の引き受けは9月末までに完了する見通し。

また今年末までに世界で2,000人の人員削減を完了せざるを得なくなり、さらに再編成が行われ、一部の非中核業務が分離されることになるとの見方もある。現在、同社は世界で約1万人の従業員を抱えている。これは人員削減幅が20%に達することを意味する。

NIOの第2四半期の売上高は15億8600万元で、第1四半期より7.5%減少した。うち自動車の売上高は同比7.9%減の14億14500万元だった。新車の納車台数は第1四半期より11%減少したが、第3四半期は4,400~4,200台に持ち直す見通し。

NIOは業績不振を中国の自動車市場の鈍化や、消費者の自動車やサービスに対する需要の低下が原因とみている。

中国の新エネルギー車市場は混み合う市場となっており、主要海外ブランドと国内のいくつかのベンチャー企業が参入し、競争が日に日に激しくなっている。

同社は7月、バッテリー安全への懸念から4803台のES8の自主リコールを実施し、第2四半期に3億5700万元のコストを計上したほか、同社の潜在的な消費者の間でのイメージを損なう結果となった。


参考記事:http://auto.sina.com.cn/news/hy/2019-09-24/detail-iicezzrq8198142.shtml

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