スマホ大手のOPPOと自動車大手のSAIC、戦略的提携へ

「ファーウェイHarmonyOS(鴻蒙)を採用すれば、多くのサービスがファーウェイにコントロールされてしまう。自社の命脈を他社(ファーウェイ)の手に握られるほど愚かなメーカーはいない」。5月末、スマホ大手OPPOの幹部はAndroidの代わりにファーウェイHarmonyOSを採用することを否定した。

一カ月後の6月末に、「ファーウェイのようなサードパーティーと自動運転で提携することは、当社には受け入れられない。なぜなら、トータルソリューションを提供してくれるテック企業が魂となり、完成車メーカーはカラダとなってしまうからだ」と上海汽車(以下は「SAIC」)会長の陳虹氏はファーウェイとの提携を否定した。

それぞれの分野で有力で且つ野心を持っていながら、ファーウェイを拒否したこの2社がついに手をつないで提携することを決めた。

8月5日、OPPOとSAICは戦略的提携協定を締結した。双方はそれぞれのスマート端末と自動車分野での優位性を活かし、「サービス指向アーキテクチャ(SOA=Service-Oriented Architecture)応用サービス、エコロジーの融合、コネクテッド」などの分野の研究と実用化を共同で模索し、次世代スマートカーエコロジーシステムを構築する。

両社は、デジタルキー、マイカー管理APP、ディスプレイ接続、腕時計接続などのサービスを含むコネクテッドを共同で推進する。スマートコックピットプラットフォーム関連技術で共同研究開発を行い、ユーザーエクスペリエンスの向上につながるビジネスモデルを模索する。関連技術成果は今年末から、SAICの車両に実装する予定である。

また、両社は海外業務で協力しあい、特にデータセキュリティー、テクノロジーマネジメント、エコロジーサービスなどの分野で提携を強化するとともに、市場開拓と法規経験蓄積のための戦略的共同研究を展開する。

実際、OPPOがすでに自動車産業進出の準備を進めていることが年初に報道され、その後、同社の車づくりの動きが何度も報じられた。

記者がOPPO社に確認したところによると、OPPOはコネクテッドカー関連分野で、車両通信、ビデオ及び画像処理、車載充電など3000件以上の特許を用意している。

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