SAICが60人以上の幹部を大異動!ファーウェイの技術陣が合流、新ブランド「尚界」の第1弾「RH-A」は2025年Q4発売へ
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最近、SAIC(上汽)の大規模な人事異動と、ファーウェイ(華為)との協力の動きが広く注目を集めています。
関係者の話によると、SAICは乗用車部門において60人以上の中高級幹部の大規模な人事異動を行いました。この任命通知は、SAICの総裁である贾建旭氏によって署名され、2月12日から施行されています。公開された情報によると、今回の異動は、ROWE(栄威)、MG(名爵)、飛凡(Feifan)などの主要ブランドに加え、研究開発、マーケティング、製品部門なども再編の対象となっています。
また、2024年のSAIC全体の販売台数は401.3万台で、前年同期比20.1%の減少を記録しています。ブランド別では、IM Motor(智己)とSAIC Thailand(上汽正大、SAICとCPグループの合弁会社)を除き、SAICのその他のブランドはそれぞれ異なる程度で販売が減少しました。市場の圧力に対応するため、SAICは積極的に事業の再編と調整を進めており、SAICがファーウェイと共同で新ブランド「尚界」を立ち上げ、若年層向け市場をターゲットにした「智選」方式(鴻蒙智行)を展開するという情報もあります。この新ブランドの最初の車両は、今年の第4四半期に発売される予定です。
さらに、SAICとファーウェイの協力が加速しているとの報道もあります。すでに40名以上のファーウェイスタッフがSAICに配置されており、飛凡ブランドの「ES37」純電気SUVプロジェクトにファーウェイのスマートドライビングソリューションを導入する計画でしたが、ファーウェイはES37の外観とポジショニングが今回の協力モデルには適していないと判断し、最終的に「ES39」というコード名の車両を開発の試作車として採用することを決定しました。そのため、双方の第一弾の車両の内部コード名は「RH-A」に変更されたと伝えられています。
また、ファーウェイのトップは、当初「鴻蒙智行による『第五の界』の追加展開は、リソースと人員の制約により行わない」と発言していましたが、結局は展開されることになりました。
今回の大規模な人事異動とファーウェイとの深い協力は、業界内で「SAICがファーウェイの参加に備えるための戦略的な準備を進めている」と解釈されています。両社はES37プロジェクトにおける協力に加えて、投資やその他の協力を含む新たな協力モデルを模索しているとも伝えられています。これらの調整が進むことで、SAICの自主ブランド分野での展開と市場競争力が新たな突破口を迎えることが期待されています。