Stellantis、LeapMotorと協議を本格化 Opel再建へ中国技術活用の電動SUV開発へ

複数のメディアが関係者の話として報じたところによりますと、Stellantisグループは中国の自動車メーカーであるLeapMotor(零跑汽車)と詳細な協議を進めており、Opelブランドの純電動SUVを共同開発する計画です。同モデルはLeapMotorの技術ソリューションを採用し、スペイン・サラゴサにあるStellantisの工場で生産される見込みです。

Opelは近年、販売が低迷しており、Stellantisにとって欧州市場における重い負担資産となりつつあります。本来であれば電動化が再建の契機となるはずでしたが、高コスト、開発の遅れ、販売不振が重なり、転換は停滞しています。2025年8月には、Opelは2028年までの全面電動化目標を正式に撤回しており、短期的には独自で純電動プラットフォームを開発する能力が不足していることを、事実上認めた形となりました。このような状況の中で、Stellantisにとって中国車を導入するという選択肢は、いわば最後の打開策となっています。

LeapMotor B10は2025年4月に中国で発売され、価格は9.98万元からとされています。価格面での優位性に加え、製造コストの低さ、成熟したサプライチェーン、完成度の高い技術体系を備えている点が特徴です。Opelにとっては、既存の電動SUVをベースにバッジ変更と外観の調整を行うだけで市場投入が可能となり、自社開発と比べて少なくとも2年の時間短縮が見込まれます。

なお、2025年10月には、StellantisがLeapMotor B10を低コストのCセグメント電動SUVとしてOpelブランドに導入する可能性があるとの報道がすでに出ており、今回の関係者情報により、その信憑性が一段と高まった形です。

関係者によりますと、今回の協業が実現すれば、Stellantisは電気自動車の開発期間を短縮し、開発コストを削減できるほか、欧州工場の稼働率向上にもつながるとみられています。欧州市場では競争が激化しており、BYDなど中国ブランドの拡大が続く中、本取り組みは競争対応の一環と位置付けられています。

商品計画としては、新モデルはLeapMotor B10のコンパクトSUVプラットフォームをベースに開発される見通しです。同プラットフォームの関連車種は、年内にもサラゴサ工場で生産が開始され、欧州市場に投入される予定です。現時点の計画では、このOpelの電動SUVは2028年に生産を開始し、年間生産台数は5万台を目標としています。

役割分担としては、LeapMotorが電子電気アーキテクチャを含む主要技術および部品を提供し、Opelが外観デザインを担当します。開発業務の大部分は中国で実施される見込みです。関係者によれば、本プロジェクトの内部コードネームは「O3U」であり、協議は2025年末に開始され、早ければ近く合意に至る可能性があります。

今回の動きは、両社の既存の協業関係を基盤としています。Stellantisは2023年にLeapMotor汽車の約20%の株式を取得し、海外市場での販売および生産を担う合弁会社「Leapmotor International」を共同で設立しています。

もっとも、協業の詳細については依然として明らかになっていません。Stellantisは具体的なプロジェクト内容への言及を避け、「協業拡大に向けた協議を継続している」とするにとどまっています。LeapMotor側も、Stellantisを含む複数のパートナーと協議を行っていることは認めつつ、現時点では自社開発部品の供給に限られ、プラットフォームレベルでの協業は存在しないと説明しています。また、当該モデルの生産時期や生産規模についても確認していません。

さらにLeapMotorは、同社の一部モデルが今年10月にスペインで量産を開始する予定であることを明らかにしており、Stellantisとの一部プロジェクトがすでに「詳細協議段階」に入っているとしています。

LeapMotor B10

写真:LeapMotor

16

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。