テスラ新型「Model Y」発表!「自由に比べるがいい」と挑発、市場の反応は?

1月10日、テスラは新型「Model Y」を正式に発表しました。新モデルは2つの仕様で展開され、価格はそれぞれ26.35万元と30.35万元に設定され、3月の納車が予定されています。この期待の高いモデルは、デザインと性能の両面で多くの改良が施され、国内外の自動車市場で幅広い注目と議論を呼んでいます。

デザインと仕様のアップグレード

新型Model Yは、従来の「Model 3を拡大したようなデザイン」から脱却し、Cybertruckのような硬派なデザインを採用しました。ただし、テスラらしさがやや薄れ、中国の新興メーカーを思わせる雰囲気に近づいているとも言えます。フロントビューは、二つの断点を持つライトバーが特徴的ですが、そのデザインがXpengのP7+に似ていると指摘されています。リアには拡散光を活かしたテールライトバーが装備されています。インテリアでは、テスラらしいミニマルなスタイルを維持しつつ、15インチの四角形ディスプレイやAMD Ryzenチップを搭載し、操作性がさらに向上しています。

快適性も向上しており、前席のシートベンチレーションや環境照明、後部座席の8インチエンターテインメントスクリーンが新たに追加されました。車両サイズは4797×2129×1624mm、ホイールベースは2890mmと、広い室内空間を実現しています。

動力性能と航続距離

今回発表された新型Model Yは、後輪駆動モデル、ロングレンジ四輪駆動モデルの2つのバリエーションを用意しています。それぞれ最大出力は220kW、331kWで、0-100km/hの加速時間は最速で4.3秒(ロングレンジ四輪駆動モデル)です。航続距離に関しては、CLTC基準で最大719kmを実現し、エネルギー消費量は11.9Wh/100kmと、テスラのModel Yシリーズで最高の性能を誇ります。

操作性の改良:ユーザーの声に応える

これまでユーザーから多くの不満が寄せられていたタッチスクリーンによるシフト操作とウインカーボタンの設計について、新型Model Yでは一部改良が加えられた可能性があります。公式画像を見る限り、ウインカーボタンが廃止され、従来のウインカーレバーが復活したようにも見えます。これにより、多くのユーザーの要望に応えた形になっているのかもしれません。一方で、シフトレバーは復活せず、タッチスクリーンによるシフト操作が引き続き採用されていることから、ユーザーには今後もこの操作方法に慣れる必要がありそうです。

テスラの挑戦状に新興メーカーが応戦

テスラは新型Model Yに絶対の自信を示しており、グローバル副社長の陶琳氏は「Model Yを超えるのは新型Model Yだけだ」と述べ、「自由に比べるがいい」と挑発的な発言をしました。これに対し、国内の新興EVメーカーも即座に反応。ZeekrやAVATA、シャオミなどがSNSで挑戦を受け入れる意向を示し、ファーウェイ常務董事の余承東氏はSNSで「データ上では、弊社のLUXEED(智界)R7がいくつかの面で依然リードしている」とコメントしました。

市場への影響と将来展望

新型Model Yのアップデートは、中高級EV市場でのテスラのリーダーシップをさらに強化することが期待されています。競争が激化する中でも、新型Model Yは消費者の注目を集め続けることでしょう。また、2025年にFSD(完全自動運転)が中国で認可されれば、このモデルのインテリジェンス面での優位性がさらに高まる可能性があります。

テスラ New Model Y

写真:テスラ

 

 

168

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。