テスラModel 3の中国生産ライン建設コストは米国より65%低い
テスラの公式情報によると、上海ギガファクトリーの建設期間は10カ月で、現在生産開始の準備が整っているが、その建設コストは米国のModel 3生産ラインより約65%(単位生産能力当たりの資本支出計から計算)低下している。持続的な販売台数の伸びとコスト抑制は、業界を持続的にリードする利益力を実現する重要な組み合わせだ。 これはまた、上海ギガファクトリーで生産される初の国産Model 3の販売価格が輸入版に比べて大幅に引き下げられることを意味している。
中国工業情報化省が発表した最新号の「道路自動車生産企業及び製品公告」で、テスラの上海ギガファクトリーが列記してある。これは、テスラの国産車(含む国産Model 3)が新エネ車補助金の対象であることを意味している。テスラの公式情報によると、輸入Model 3の一部は取得税の減免政策を受け、最大約5.2万元が節約できる。
輸入版の36.39万元の販売価格は最大で31.19万元まで下がったことを考慮すると、国産モデルの販売価格は今後30万台まで下がる見込みだ。
Model 3は上海ギガファクトリーで生産されるほか、Model Yは2020年夏にも同工場で生産される予定。「新工場は2020年に稼働を開始するが、その製品は中国市場だけでなく、周辺地域の市場でも販売される可能性がある」とテスラのマクスCEOが説明した。
また、テスラは現在、「Model S」、「Model X」、「Model 3」の3車種を販売しており、うちModel SとModel Xの2モデルの9月の販売台数は17400台だったが、Model 3の単一モデルの販売台数は79600台に達し、テスラの台数を稼ぐ主力モデルとなっている。指摘しておきたいのは、テスラの今年の累計販売台数は25.52万台に達し、2018年通年の販売台数を上回っていることだ。販売台数が年々増加し、季節変動を含めて予想すると、テスラは今年の販売台数が36万台を超えることを確信しているとマクス氏が述べた。