BYDはなぜ強いのか(終り)
「雷峰網」は、販売チャンネルもBYDの強さの一つであり、BYDは販売側でも工夫を怠らなかったことを指摘している。
BYDの販売ネットワークは長年に模索しながら、数回の分割・再編を経て、販売店が大規模に撤退するという暗黒の時代を乗り越えて、ようやくはっきりとした販売ネットワークを構築した。
昨年初め、BYD内部で組織再編が行われ、王朝チャンネル販売事業部、Eチャンネル販売事業部(オーシャン系)、ブランドとPR事業部、アフターサービス事業部の4つの事業部が設立された。4大事業部を設立した後、販売会社は廃止し、販売、アフターサービス、ブランドの3つを集中的に管理する。
BYDに詳しい関係者によると、BYDがこんなに早く販売チャンネルを整理できたのは、会長の王伝福氏が自ら現場で指揮していたからであり、販売店のサービスのレベルアップを求めて、賞罰の基準を明確にしている。
BYDの5大販売チャンネルにはそれぞれの位置づけがあり、それぞれのチャンネルにはハイブリッドと純電気の2つの車種をラインアップしている。王朝とオーシャンはBYDの現在最も主要な2つの販売チャンネルで、商品の位置づけ、ターゲットユーザーにはっきりした違いがあり、価格はボリュームゾーンの10万-30万をカバーしている。
BYDは、既存の販売ネットワークを大事にしている。既存ディーラーの収益性を保証するために、安易に加盟店を増やさず、根回しや人脈利用も禁止されている。そのため、BYDの新規店舗の多くは既存ディーラーが出店したもので、新規加盟ではない。オーシャンチャンネルの多くの店舗も既存の王朝チャンネルの店舗から展開したものである。
そのため、BYDの既存ディーラーたちはBYDの販売台数の増加に伴い大儲けしており、大都市で1店舗をオープンして余裕で年間2000万元の純利益を稼げるため、BYDのディーラーは非常に高いモチベーションが維持でき、積極的にBYDの車を販売していると「雷峰網」が分析した。