中国自動車市場、年初は減速 輸出拡大も国内需要の低迷補えず

中国汽車工業協会(CAAM)は3月11日、2月の自動車生産・販売データを発表しました。今年2月の中国の自動車生産台数は167.2万台、販売台数は180.5万台となり、前月比ではそれぞれ31.7%減、23.1%減、前年同月比ではそれぞれ20.5%減、15.2%減となりました。1~2月の累計では、生産台数が412.2万台、販売台数が415.2万台となり、前年同期比でそれぞれ9.5%減、8.8%減となりました。
新エネルギー車市場も同様に減少しました。2月の新エネルギー車の生産台数は69.4万台、販売台数は76.52万台で、前年同月比ではそれぞれ21.8%減、14.2%減となりました。新エネルギー車の販売台数は新車販売全体の42.4%を占めました。1~2月の累計では、新エネルギー車の生産台数は173.5万台、販売台数は171万台となり、前年同期比でそれぞれ8.8%減、6.9%減でした。新車販売全体に占める新エネルギー車の割合は41.2%となりました。
業界では、今年に入ってから自動車市場が落ち込んだ背景として、政策の切り替え、春節休暇、昨年年末の駆け込み需要に伴う反動、そして消費意欲の低下といった複数の要因が重なったことが影響しているとみられています。2025年末には各自動車メーカーが販売促進を強化したことで需要の一部が前倒しで消化されました。また、新エネルギー車購入税政策の調整や地方補助金の詳細がまだ完全に確定していないこともあり、消費者の様子見姿勢が強まり、乗用車市場および新エネルギー車市場はいずれも前年同期比で減少しました。
一方で、国内市場とは対照的に、自動車輸出は引き続き高い伸びを示しています。データによりますと、2月の自動車輸出台数は67.2万台で、前年同月比52.4%増となりました。1~2月の累計輸出台数は135.2万台で、前年同期比48.4%増となりました。このうち、2月の新エネルギー車輸出台数は28.2万台で、前年同月比1.1倍となり、1~2月の累計では58.3万台で、前年同期比1.1倍となりました。自動車輸出に占める新エネルギー車の比率は引き続き上昇しています。
全体として見ると、海外市場が中国自動車産業の重要な成長源となりつつある一方で、国内市場の需要は弱含みの状況にあります。短期的には輸出の増加によって国内市場の減少分を完全に補うことは難しいとみられており、今後は巨大な自動車生産能力が市場にとって重荷となる可能性も指摘されています。