中国中古車市場、2025年に初の2,000万台超――新エネルギー車と地域間流通が拡大を後押し

1月13日、中国汽车流通协会(CADA)が発表した最新データによると、2025年の中国中古車市場における年間取引台数は、初めて2,000万台を超え、2,010.8万台に達しました。前年比では2.52%の増加となり、過去最高を更新しています。年間の取引総額は1兆2,897.9億元でした。

車種別に見ると、2025年の乗用車の累計取引台数は1,573.97万台で、前年比0.42%増となりました。商用車は286.92万台で、前年比7.7%増と、比較的高い伸びを示しています。乗用車の内訳では、MPVの取引台数が134.18万台に達し、前年比7.36%増と、各セグメントの中でも目立った成長率となりました。これは、家庭用途や多目的利用に対する需要が引き続き拡大していることを示しています。

月次で見ると、2025年12月の中古車取引台数は187.11万台となり、前月比では7.15%増と、年末特有の駆け込み需要が確認されました。一方で、前年同月比では1.53%の小幅な減少となっています。当月の取引金額は1,206.72億元でした。CADAは、月次ベースで前年割れとなった背景として、新車市場における年末セールによる需要の分散や、消費者による購入判断の先送りを挙げています。また、買い替え補助金政策が継続されるとの見方から、一部の買い替え需要が2026年に繰り延べられたことも影響しました。ただし、多くの中古車事業者が値引き販売や金融条件の改善などを通じて販売を下支えし、年末の市場活況は維持されたとしています。

過去の推移を振り返ると、中国の中古車取引台数は2016年に初めて1,000万台を突破しました。その後10年で市場規模はほぼ倍増し、新車市場に迫る水準まで拡大しています。これは、中国の中古車市場が成熟段階に近づきつつあることを示すものといえます。

CADAは、足元で中古車市場が活発化している要因として、地域間流通の活性化と、新エネルギー車中古市場の拡大を挙げています。

2025年12月の中古車転籍率は34.9%に達し、前年同月比で4.7ポイント上昇しました。地域をまたぐ流通の拡大は、車両の流通価値を高めるだけでなく、一部地域におけるディーラー在庫の圧縮にも寄与しており、消費者の車選びが地理的な制約を明確に超えつつあることを反映しています。

また、新エネルギー車の保有台数が増加する中で、2025年の新エネルギー中古車の年間取引台数は160万台に達し、全体の7.9%を占めました。これは前年より2.2ポイントの上昇となります。

中古車市場の拡大が進む中、若年層の消費者が無視できない新たな需要層として存在感を高めています。2025年12月26日、「懂車帝」と「中汽信科」が共同で発表した「若年層中古車消費インサイト報告」によると、中古車は若者にとって「初めての1台」として選ばれるケースが増えています。

同報告によれば、若年層が中古車を選ぶ最大の理由はコストパフォーマンスの高さであり、購入時には車両状態と価格を最も重視しています。購入価格帯は5万元から10万元に集中しており、新エネルギー中古車と比べると、現時点ではガソリン車を好む傾向が依然として強いとされています。全体として、若年層の購買行動は慎重かつ実利的である一方、車両情報の透明性に対する要求は高く、購入チャネルについてはオンライン化・プラットフォーム化が顕著で、中古車取引プラットフォームを通じた取引を志向する傾向が見られます。

総じて、新車市場における競争が激化し、シェア争いが深まる中で、中国の中古車市場は、地域間流通の拡大、新エネルギー車の浸透、そしてユーザー構造の変化を背景に、堅調な成長を続けています。中古車市場は今後、中国の自動車市場において、ますます重要な役割を担う存在になっていくと考えられます。

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