1月の自動車在庫指数は62%を超え、多くのディーラーは2月の販売台数が前年比50%減少と予想

CADA(中国自動車流通協会)は7日、「中国自動車ディーラー在庫指数調査」の最新結果を発表した。それによると、2020年1月、中国国内の自動車ディーラーの在庫指数(50%が基準水準)は62.7%で、前月比6.3ポイント上昇し、前年同月比6.5ポイント上昇した。在庫指数は7カ月連続で警戒ラインを上回っている。

2018-2020年月別在庫指数(50%が基準)

春節の大型連休の影響で、1月は伝統的な閑散期で、春節期間中の帰省、Uターンラッシュを経て、大部分の消費者が旅行や帰省に出かけ、4S店の来客数が減り、新車の販売台数も減少している。また、昨年末、各自動車メーカーが業績を良くするため、年末に駆け込みで販促キャンペーンを行い、需要の先食いをしたことも、1月の自動車販売台数に影響を与えている。

カテゴリ別を見ると、2020年1月の輸入車と合弁ブランドの在庫指数は前月から上昇し、それぞれ62.6%と67.6%となり、地場ブランドは前月から低下し、50.1%になった。

大部分の地域が疫病の影響で再稼働を延期したため、ディーラーの間では2月の販売台数がさらに減少するとの見方も広がっている。74.7%のディーラーは2月の消費マインドが更に低下し、販売台数も前年比50%以上減少すると予想している。また再稼働の時期が現在の予定以上に延期されない場合、1-2月の自動車販売台数の累計は前年比20%前後の落ち込みにとどまるとの見方が多い。

1-2月の販売台数前年比に対する予想(右から減少、前年並み、増加)

全国乗用車市場連合会の崔東樹事務総長は「未来自動車日報」とのインタビューで、2月の自動車市場の下落幅が25%を超える可能性があると明らかにした。 特殊要因によるリスクを考慮しなければ「2020年の3-12月期も市場はプラス成長を実現する可能性がある」としたうえ、「今回の疫病発生の影響で、(2003年のSARS終息後と同じように)消費者はネット配車の利用を敬遠し、自家用車の購入意欲が高まるだろう」と話した。

一方、一部の自動車メーカーは将来の自動車市場に対する見方は楽観的ではない。一汽アウディは「騰迅汽車」とのインタビューで、中長期的に今回の疫病による影響は限定的だが、疫病が収束しても大規模な反動増が期待できないの見方を示した。


参考記事:http://www.sohu.com/a/371265152_393779https://baijiahao.baidu.com/s?id=1657872292428495558&wfr=spider&for=pc

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