輸出増と国内販売減、中国の自動車産業は海外進出の時代へ
中国自動車工業協会(CAAM)がはじめて自動車輸出台数と国内卸売台数を分けて発表しました。発表によれば、7月の中国の自動車輸出は前月比2.6%増、前年比35.1%増の39.2万台となりました。一方で、国内販売台数は前月比10.9%減、前年比6.3%減の199.5万台となりました。
1-7月全体を通じて、自動車輸出は前年同期比67.9%増の253.3万台に達しましたが、国内販売台数は同1%増の1309.4万台にとどまりました。
乗商別では、7月の乗用車輸出は前月比4.4%増、前年比34.9%増の32.6万台でした。商用車の輸出は前月比4.9%減、前年比36.2%増の6.6万台となりました。
パワトレ別に見てみると、7月の内燃機関車の輸出は29.1万台で、前月比4.3%減、前年同期比23.2%増でした。一方、新エネルギー車の輸出は前月比29.5%増、前年同期比87%増の10.1万台でした。その中でも、純電気自動車の輸出は9.2万台で、プラグインハイブリッド自動車の輸出は0.9万台となりました。
7月において、完成車輸出の上位10社の中で、上海汽車(SAIC)の輸出台数は前年同期比2.7%減の8.8万台となり、総輸出台数の22.4%を占めました。一方、BYDの輸出伸び率は著しく、前年同期比3.5倍の1.9万台となりました。
CAAMが上半期の通関データをまとめたところによると、1-6月の自動車輸出は前年同期比76.9%増の234.1万台。そのうち新エネルギー車の輸出は前年比1.2倍の79.5万台となりました。自動車輸出の上位10カ国は、ロシア、メキシコ、ベルギーがランクインしており、新エネルギー車輸出の上位3カ国はベルギー、イギリス、タイとなっています。
仕向け地別輸出台数(左は6月単月、右は1-6月)
注:青は新エネルギー車、オレンジ色は内燃機関車、単位は万台、データ出所はCAAM