CATL、特許障壁を固め、国内競合他社を制圧
リチウムイオン電池、バッテリーマネジメントシステム、蓄電池及び関連統合製品、リチウム電池材料のサプライヤCALB(中創新航)は、2022 年 11 月 29 日に福州中級人民裁判所によって発行された「民事判決」を受けたことを発表した。判決は、CALBは、動力電池最大手のCATLの発明特許を侵害する製品の販売をしたとして、直ちに違反行為を停止するとともに、15日以内にCATLに経済損失263.25万元、発明特許仮保護期間費用12.75万元、その他20万元を賠償するよう命じた。
2021年7月、CATLはCALBの特許侵害を訴え、裁判所に受理された。CATLによると、CATLとの係争特許は発明及び実用新案特許に係わっており、権利侵害の疑いがあるバッテリーは数万台の車に搭載されている。
CALTの申し立てについて、CALBは認めておらず、OEMに提供する製品はすべて自社知的財産権に関する全面的な調査を経て、他人の知的財産権を侵害しないことを保障していると強調したうえ、動力電池分野の技術進歩及び製品の刷新スピードが速く、CALBの製品はCATLより先進的な技術を採用しており、係争特許とは全く異なっていると主張している。
CATLは中国国内で他社より早く、動力電池の基礎技術に関する特許を出願済みで、すでに特許障壁を構築している。噂によると、サプライヤーは、CATLを支援して作ったすべての製品について、その知的財産権をCATLに帰属する条項に同意することを強要され、同意しない場合はCATLのサプライヤーチェーンに入れられない。
また一部のメディアがCATLに近いある人物のコメントを引用したところによると、CATLは特許障壁を構築したのは、当初は世界的に最も多くの特許を持っている日韓の動力電池メーカーからの特許訴訟を防ぐためであったが、国内における独占的な地位の確立につれて、今は国内競合他社を制圧する手段となっている。