デリバリー大手の美団、オンライン配車事業から撤退へ
このほど一部メディアの報道によると、デリバリー大手の美団CEOの王興氏は3月6日に社内メールを出し、自社運営のオンライン配車サービスをやめ、アグリゲート型プラットフォームに全面的に移行することを宣言したという。
内部書簡によると、今後美団は配車業務への資源投入を減らし、現在のチームの一部の大部分のメンバーを他の業務に配属させる。
美団は2017年2月、南京市でオンライン配車サービスを試験的に展開して、その後オンライン配車市場に本格的に進出した。
美団がオンライン配車市場に参入したのはDiDiに比べて5年も遅れているため、キャッチアップするために、やむを得ず「クーポンばら撒き」作戦を始めた。例えば、上海や南京市場では、美団はドライバーに対してDiDiより遥かに低い手数料を設定したり、期間限定で手数料免除などのキャンペーンを行ったりして、順調に注文件数を拡大した。
しかし、この身を削るような大規模なキャンペーンは長続きしない。資金コストが増大したほか、業界秩序を乱す行為として、北京と上海で相次いで管理部門から注意を受けて、コンプライアンス遵守を求められた。
また、大規模な補助のわりには、成績は芳しくない。美団は移動、飲食、娯楽を含めて7500万人の潜在的な利用者がいる。一部の報道によると、美団の過去1年間の注文件数の増加数は約40万件にすぎず、Autonavi(高徳)の3倍以上の増加に比べると、その実績は決して突出したものではない。7500万人の潜在的な利用者がオンライン配車ユーザーに転化していないことがわかる。
シェアを見ると、美団も他の配車プラットフォームに大きく後れを取っている。データによると、2022年12月現在、DiDiのアクティブユーザー数に占める利用率は19.27%、Didaは8.75%、花小猪は2.89%、T3出行は1.92%、Caocao(曹操)は1.08%に達し、美団の利用率は1%に満たない。