Navinfoと百度、車載電子地図の著作権を巡って争う

11月26日、テスラの車載地図サプライヤーであるNavinfo(四維図新)は公告を発表し、同社が百度に訴えられ、同社が百度の電子地図作品の著作権侵害及び不正競争行為の差止め、9000万元の損害賠償を求められたと発表した。

実際、Navinfoと百度は近年、車載電子地図の著作権問題について何度も争っている。

10月23日、Navinfoは百度に訴訟を起こし、百度が2015年1月に車載端末ナビゲーション機能を有するスマホアプリ「百度CarLife」を発売し、Navinfoとの係争地図作品を当該アプリに使用したと主張した。百度は、2014年9月に車載モードを備えたスマホアプリ「百度ナビゲーション」を発売し、同様にNavinfoの係争地図作品を使用し、アプリを通じて一般ユーザーにサービスを提供した。

これにより、Navinfoは、被告である百度の行為は契約の取り決めに違反し、「提携協定」の権利付与範囲を超えており、Navinfoがその地図作品について享有する氏名表示権、複製権及び情報ネットワーク伝達権等の権利を著しく侵害していると主張した。その訴訟要求には百度の公開謝罪と1億元の賠償が含まれている。

Navinfoはこれに先立ち11月21日に百度と著作権侵害及び不正競争紛争の第一審勝訴の公告を開示した。百度は、「百度地図」ウェブページ版、「百度地図」ios版、「百度地図」Android版、「百度Carlife」ios版、「百度Carlife」Android版及び「百度ナビゲーション」Android版におけるNavinfoの新たな関連地図作品の著作権侵害行為を直ちに停止し、新聞に掲載して謝罪し、6450万元を賠償する判決を受けた。

一方百度は、Navinfoが許諾を得ずに著作権を有する百度地図を使用したことは著作権侵害に当たると主張している。係争の第一審判決が敗訴したことについて、百度側はメディアに応じて、百度地図は上訴を提起し、Navinfoの新たな百度地図著作権侵害及び不正競争行為について訴訟を起こし、既に法院に受理されたと述べた。

Navinfoは2002年に新たに設立され、デジタル地図コンテンツ、自動運転、コネクテッドカーと動態交通情報サービス、位置に基づくビッグデータの垂直統合型応用サービスプロバイダーだ。同社は高精度地図、高精度測位、ADASと自動運転に応用する車載グレード級チップなどのコア業務に力を入れ、「スマートカー頭脳」を構築し、自動運転ソリューションをサービスとして完成車メーカーに提供している。

Navinfoはまたテスラの車載地図サプライヤーの一つだ。テスラは2014年に中国に進出してから現在まで、同社はテスラの全シリーズ製品に地図製品を提供している模様だが、テスラは中国国内の地図データサプライヤーをNavinfoから百度に変更したとの情報もある。

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