Banma、9大コア機能を開放し、コネクテッドカーのプラットフォーマーになる?

先周のコネクテッド業界は非常に盛り上がっており、百度が百度世界大会で発表した「DuerOS(「小度車載」)」に関する情報は多く、吉利傘下の億伽通も新しい車載システムGKUI 19を発表した。

中国のコネクテッドカーの先行者として、Banmaネットワーク(「斑馬網絡」、以下はBanma)も先週、コネクテッド開発に関する新たな進捗を発表した。

「2019Banma智行探求大会」で、Banma CEOのHao飛氏は「利用シーンのAi駆動でサービスに人を見つけさせる」という製品理念を説明し、同時に9つのコア機能を開放すると発表した。

Hao氏によると、「利用シーンのAi駆動でサービスに人を見つけさせる」は、昨年発表された「利用シーンエンジン」のアップグレードに該当し、AliOSというIoT専用のOSをベースに、個人スーパーアカウントを介してインターネットとつながり、デジタル知覚、インテリジェントなインタラクション、エコシステムの融合を通じて、個性的なサービスを実現する。

9つのコア機能は、AliOS 2.0、利用シーンのインタラクションフレームワーク、マルチモーダルインタラクション、機械視覚、音声マルチエンジンフレーム、AR-Driving 2.0、360パノラマビュー、セルフ&カスタムコンソール、およびBanma「車+インターコネクトオープンプラットフォーム」を含む。

Hao氏はまた、9つのコア機能を直ちに開放し、12カ月以内に利用可能にすると述べた。そして下半期には、AR-Driving 2.0、360パノラマビューなどを含むBanmaの三大コア機能を搭載した栄威RX5 MAXが発売される。

背後に何があるのか。

実際、Banmaがコネクテッドのプラットフォーマーになろうとしていることについては、これまで何度も伝えられてきた。今回開放された9大コア機能は、オープンプラットフォーム戦略の具体的な措置と見ることができる。

ところが、オープンプラットフォームを作るには、口先で言うほど簡単ではなく、業界にプラットフォームの持つキャパシティを確実に見せなければならない。今回Banmaが開放した9つのコア機能は、基本的にコックピットのデジタル化、ヒューマンインタラクション、サードパーティのエコアクセス、運転安全支援など多くの応用シーンをカバーしている。潜在的なパートナーや顧客にとっては、Banmaが現在提供している他の機能よりも、これらのポテンシャルのある機能がより重要である。

今後コネクテッドが発展すれば、サービスのパッケージ化戦略は競争力を失うことになるだろう。完成車メーカーはもっと個性化、カスタマイズ化された製品で差別化を図ろうとするし、データ、運営権の面でも主導権を握ろうとする。

そのためBanmaは、プラットフォームのTier1になるためには、システム融合の基礎能力が必要だ。そのうえで、異なる顧客の多様なニーズに対応するには、プラットフォームの拡張性に十分な柔軟性を持たせる必要がある。

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