ファーウェイ、新たに200件の自動車商標を登録―道教風味の「天界」「仙界」が物議、その狙いとは?

中国国家知識産権局の商標局の情報では、最近、ファーウェイがまた新たな自動車関連の商標を登録したことが明らかになりました。

商標の詳細ページによると、ファーウェイが今年1月4日に申請し、11月14日に登録公告された「仙界(仙の界)、天界(天の界)、君界(君の界)」の商標が含まれています。これらは国際分類で12類に属し、商品/サービスの範囲には、電動輸送手段、自動車、自動車のダッシュボード、電気自動車、ハイブリッドカー、電動スクーター、輸送手段用のタイヤ、カメラ付きドローン、輸送手段用のチャイルドシート、輸送手段の内装品などが含まれています。

現在、ファーウェイは「仙界」以外にも、「勇界、誓界、骐界、何界、遥界」など、約200件の「界」を含む商標を申請しています。

以前、ファーウェイは「問界」(AITO)商標をSERES(セラス)に25億元という高額で譲渡したことがあります。「問界」商標の高額譲渡は、ファーウェイブランドとその技術力が市場で非常に高く評価されていることを反映しています。

さらに、ファーウェイはJAC(江淮)と提携し、新しい自動車ブランド「尊界」(MAEXTRO)を広州モーターショーで密かに展示しました。尊界の初モデルの価格は100万元を超えると見込まれており、100万元級の高級車市場をターゲットにしています。ファーウェイ常務取締役の余承東氏は、この車がマイバッハを超えると冗談交じりに語っています。

また、ファーウェイはChery(奇瑞)やBAIC(北汽)に対して、提携ブランド「智界」(LUXEED)および「享界」(STELATO)を譲渡しました。

ファーウェイが一度に百件以上の自動車関連商標を登録したことについて、一部のネットユーザーは、ファーウェイは今後商標を売るだけで大儲けできるのではないかと指摘しています。

一方、ファーウェイがこれらの商標を大量に登録したのは、単に車を作るためではなく、将来的なスマートドライビングや車載ネットワーク分野での戦略的な布石を打つためだとの分析もあります。まさに老練な戦略家だという声もあります。

また、「仙界」や「君界」は問題ないが、「天界」は縁起が悪いとする批判的な意見もあり、「道教」(中国の古代の民間信仰を基盤として自然発生的に生まれた民族的宗教で、仏教、儒教と並ぶ中国三大宗教の一つ)的な雰囲気が強いと感じる人もいます。

世論の大半は、ファーウェイがこの大量の商標を登録したのは防御的な措置であり、他者がHarmonyOSベースのスマートカー「界」関連の商標の人気に便乗するのを防ぐためだと考えています。

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