広汽トヨタ、シャオミと提携発表──若者市場を狙うスマート車載連携の新展開

6月11日、広汽トヨタはシャオミ(Xiaomi)との提携を発表しました。「ミーファン(Xiaomiファン)」に愛されるスマートエコシステムと、家庭に広く信頼されている移動パートナーである広汽トヨタが出会うことで、どのような化学反応が起きるのか――そうした内容の宣伝文を掲載し、両社は6月12日に「広汽トヨタ2025テクノロジーデー」を開催して、協業の詳細を発表すると予告しました。
同日、シャオミの公式SNSも広汽トヨタとの協業についてコメントを発表し、「広汽トヨタがシャオミとの提携を選んだことは、シャオミのスマートエコシステムに対する高い評価を示すものです」と述べました。
12日に行われた「広汽トヨタ2025テクノロジーデー」発表会では、シャオミと広汽トヨタの協業製品が、今年の上海モーターショーでお披露目された「铂智7(Bozhi 7)」に搭載されることが正式に発表されました。「铂智7」は、トヨタ初のファーウェイ「鴻蒙(HarmonyOS)」スマートコックピットを搭載するDセグメントセダンのセダンで、来年の発売が予定されています。
広汽トヨタの車両では、シャオミの「Mi Pad」シリーズや車載オーディオ、トランシーバー、高輝度懐中電灯などの機器が利用可能になるほか、AppleのiPadにも対応し、車両システムとの連携も可能になります。
昨年発売されたシャオミSU7は、高い拡張性と遊び心のある設計によって、多くの若者の注目を集めました。特に、ダブルメーターや物理ボタン付きセンターコンソールスクリーン、トランシーバー、標準インターフェース対応のスマートフォンホルダー、スマートフレグランスなどの後付けアクセサリーが人気を博しています。
今回のシャオミとの協業は、広汽トヨタが電動化の方向性を強化し、より多くの若年層の関心を引きつけるための戦略的な一歩を意味しています。