メルセデス・ベンツとBMW、中国市場で充電サービス提供のための合弁会社設立に向けた提携を発表
メルセデス・ベンツ(中国)投資有限公司とBMWの中国合弁メーカーである華晨BMW汽車有限公司は、11月30日に提携協定に調印し、50対50の出資比率で中国に合弁会社を設立することを計画しています。これは、中国市場において日増しに高まる高級充電サービスへの需要に対応するためのもので、両社はスーパーチャージャーネットワークを共同運営する予定です。
以下は今回の提携の主な内容です。
1.合弁会社設立:両社は中国市場で合弁会社を設立し、スーパーチャージャーネットワークの運営に力を入れます。現在、同合弁会社の設立および運営は、関連規制当局の承認を待っています。
2.充電ネットワーク計画:合弁会社は2024年から中国の新エネルギー自動車都市で第1陣のスーパーチャージステーションの運営を開始し、その後、全国の他の都市と地域に拡大する計画です。2026年末までに、中国で少なくとも1000基のスーパー充電ステーションと約7000基の充電スタンドを建設する予定です。
3.専用プレミアムサービス:メルセデス・ベンツグループおよびBMWグループの顧客は、プラグ&チャージ(注1)、オンライン予約などのシームレスなデジタル充電体験を含むプレミアムサービスを享受できます。
4.カスタマーサービス:BMWとメルセデス・ベンツは、共同で世界と中国市場における豊富な充電運営経験を活かし、中国の顧客にパーソナライズされた、スピーディで便利な、信頼性の高い充電ソリューションプランを提供し、顧客の公共充電体験を向上させることを目指します。
5.持続可能な充電体験:充電ネットワークを一般公開し、同時に条件が許す限り再生可能エネルギーの電力を調達することで、持続可能な充電体験を提供する予定です。
この提携は、伝統的な高級ブランドが中国の新エネルギー市場の競争に対応するための提携戦略を反映しており、今回の提携が国内の新エネルギー市場構造に影響を与えるものだとメディアが評価しています。
注1:プラグ&チャー(Plug and Charge)とは、電気自動車を充電する際、認証や決済が自動で行われる充電技術。