2025年4月26日
トヨタと中国重汽、水素燃料電池商用車で戦略提携

4月25日、トヨタ自動車と中国重汽は、日本・名古屋のトヨタ本社にて戦略的提携協定を締結しました。中国重汽グループの韓峰氏と、トヨタ自動車の水素事業本部長である田辺新一氏が、双方を代表して協定書に署名しました。
トヨタ自動車の副社長・宮崎洋一氏は、今回の両社による新たな協力成果を高く評価し、「中国は水素エネルギー普及において巨大な潜在市場であり、長距離・重量輸送向けの幹線物流車は、水素エネルギー活用と非常に高い親和性を持つ重要な分野です。今後、両社が水素事業分野での連携をさらに深め、広大な未来市場を共に開拓し、世界のカーボンニュートラル推進により大きく貢献できることを期待しています」と述べました。
中国重汽(中国重型汽車)は、中国の大型トラックメーカーで、山東省済南市に本社を構えています。中国国内の大型トラック部門におけるシェアは、第一汽車(FAW)、東風汽車(Dongfeng)に次ぐ第3位であり、中国政府が所有する国有自動車メーカーです。
報道によると、両社が共同開発した水素燃料電池トラクター(牽引車)は、すでに量産され市場投入されています。今後は、水素燃料商用車の共同研究開発、実証運行、普及促進、ビジネスモデル革新などの分野において、さらに幅広い協力体制を築いていく予定です。
写真:中国重汽
70