2025年、欧州自動車市場で中国ブランドが拡大――シェア6.1%に達し、韓国勢に拮抗

2025年、欧州自動車市場は全体として緩やかな回復基調にあるなか、市場構造に一定の変化が生じました。新エネルギー車を突破口とする中国自動車ブランドは、年間を通じて最も高い成長を示した勢力の一つとなりました。

欧州自動車工業会(ACEA)の統計によりますと、2025年のEU、英国および欧州自由貿易連合(EFTA)市場における新車登録台数は約 1,330万台 となり、前年比 2.3%増 となりました。需要全体が持ち直したことで、各メーカーの販売回復に一定の追い風となった一方、ブランド間の明暗はこれまで以上に鮮明になっています。

こうした環境のもと、中国自動車ブランドの伸び率はほぼ倍増に達し、欧州市場全体の成長率を大きく上回りました。

ACEAおよび関連業界統計によりますと、2025年における中国自動車ブランドの欧州年間販売台数は 810,982台 に達し、前年比 99%増 となりました。市場シェアは2024年の 3.1% から 6.1% へと上昇し、欧州市場参入以降で過去最高水準を更新しています。

パワートレイン別に見ますと、2025年は電動化の流れが引き続き強まり、純電気自動車(BEV)の登録台数は前年比 30%増、プラグインハイブリッド車(PHEV)は 34%増 となりました。こうした市場環境は、新エネルギー車を主力とする中国メーカーにとって、持続的な販売拡大を支える基盤となりました。

ブランド構成の面では、2025年の中国車の成長は特定企業に依存するものではなく、複数の自動車グループおよびブランドが同時に拡大する形で進んだ点が特徴となっています。

SAIC傘下の MG は、引き続き中国ブランドの中で欧州最大の販売規模を維持しました。2025年の年間販売台数は 307,282台 と前年比 26%増 となり、初めて30万台を突破しました。なかでもコンパクトSUV「ZS」は年間 124,512台 を販売し、引き続き主力車種としての地位を占めました。

BYD は、最も高い成長率を示した中国ブランドとなりました。2025年の欧州販売台数は 186,612台 に達し、前年比 276%増 と大幅に拡大しました(騰勢ブランドを含みます)。車種別では「Seal U」が中核モデルとなり、年間販売台数は 79,407台 に達しました。このうちプラグインハイブリッド仕様が 72,667台 を占め、欧州PHEV市場において存在感を一段と高めました。

Chery(奇瑞) は、2025年に飛躍的な成長を遂げました。OmodaおよびJaecooの両ブランドを欧州市場に本格展開した結果、グループ全体の年間販売台数は、2024年の約 1.7万台 から 12万台超 へと急拡大しました。内訳では、Jaecooが 56,944台、Omodaが 52,950台 を販売し、中国ブランドの中でも上位に位置しました。

Geely(吉利) は、マルチブランド戦略を軸に着実な拡張を続けました。2025年、Polestar(極星)の欧州販売台数は 47,579台 と前年比 56%増 を記録しました。さらにZeekr(極氪)およびLynk & Co(領克)を含めますと、同グループの欧州販売台数は合計 68,499台 に達しています。

このほか、Stellantisの販売ネットワークを活用する LeapMotor(零跑) も存在感を示しました。T03の小型電気自動車を中心に、2025年の欧州販売台数は 33,567台 に達し、中国ブランド全体の拡大を補完する役割を果たしました。

販売規模の観点から見ますと、中国自動車ブランドはすでに韓国系メーカーと同列で比較される段階に入りつつあります。

公開されている累計データをもとに試算しますと、2025年における中国ブランドの欧州年間販売台数は、現代自動車および起亜の合計販売規模を上回ったとみられます。実際、2025年11月時点で両社の累計販売台数は約 73.7万台 にとどまっており、年末の販売動向を加味しても年間では 80万台前後 にとどまる見通しです。その結果、中国ブランドは韓国ブランドと拮抗する水準に達したことになります。

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