ネクスペリア中国で業務システム停止 ウェハー国産代替の取り組みに影響

3月6日、ネクスペリア(Nexperia、中国語名「安世半導体」)の中国法人は顧客向け通知を発表し、中国拠点の業務システムが一時的に停止し、一部の生産プロセスに影響が生じたことを明らかにしました。

同社によりますと、3月3日19時02分(現地時間)、オランダ本社のNexperia B.V.が中国地区の全従業員の業務アカウントを一括で無効化しました。これにより、Office 365やSAPなどの主要業務システムにアクセスできなくなり、中国拠点の業務運営に大きな影響が生じました。

影響を受けた具体的な工程としては、顧客提供のウェハーが工場に到着した後、SAP上で生産指示を発行して製造工程へ移行するプロセスが一時的に中断しました。一方、すでにSAP上で発注処理が行われ、生産工程に入っていた注文については影響を受けていないとされています。

中国側のIT部門と事業部門は緊急対応を開始し、主要システムおよび生産調整の復旧を優先して進めました。現在は大部分の業務が回復しており、基本的な生産運営は維持されているとしています。

2025年10月には、オランダ側のネクスペリアが中国拠点へのウェハー供給を停止したとされ、中国側の生産体制に影響が生じました。これに対し、親会社の聞泰科技(Wingtech Technology)は、鼎泰匠芯、上海積塔、芯聯集成などを含む中国国内のウェハー供給企業の認証作業を進めており、2026年第1四半期から第2四半期にかけて新規サプライヤーの検証を完了する見込みだと説明しています。

今年2月、ネクスペリアの中国法人は、オランダ本社とのウェハー供給に関する協力を恒久的に終了し、サプライチェーンを全面的に中国国内の供給網へ切り替えることを正式に発表しました。

また、ロイター通信の最新報道によりますと、ドイツのContinental AG(コンチネンタル)傘下で自動車部品を手がけるAumovioの幹部は、中国で生産された安世半導体のチップの初回ロットをすでに受領したと明らかにしました。同社は、中国の半導体輸出管理の下で輸出許可の適用除外(免除)を受けた最初の企業の一つとされています。Aumovioの顧客には、Volkswagen、Stellantis、BMWなどの自動車メーカーが含まれています。

今回のシステム停止は、中国国内のウェハー供給による生産代替の取り組みに新たな不確実性をもたらすとともに、中国拠点とオランダ本社との運営上の対立をさらに表面化させる形となりました。

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